2歳未勝利”だった”レッドベルオーブ。
2戦目の競馬でどえらい走りを見せてくれました。
19日土曜日の中京3R・芝1600の未勝利戦に登場。
8月8日の新潟デビュー戦からの在厩のまま続戦でしたが、馬体重は8キロ減の470キロ。
絞れて見た目にもスッキリとしましたが、できるならば微減で臨みたかったところではありましたね。
でもさすがに前走のほうがいいってことはないと思いますグリーンチャンネル解説さん・・(笑
週末は雨予報もあったと思いますが、結局この3連休ほとんど雨はなかったみたいですね。
土曜も暑そうな中京競馬場でした。
ベルオーブは発汗が目立つということはありませんでしたが、パドックでも結構煩い様子を見せていた感じでした。
本馬場入場で中継ではちょうどダクからキャンターに移るところでしたが、その身のこなしが軽やかでその姿を見て勝てるなと思いましたね。
まぁいつも思ってますが(笑
発走前のゲート裏での輪乗り。
ここではかなり昂ぶっている様子で、腹下から汗が落ちる様子も確認できました。
しかしゲート入りはスムーズに。
出走する10頭みなすんなりとゲート入りが進んで、中で待つベルオーブも大人しく待てているようでしたが、一瞬ゲートの後ろにより掛かる体勢になってその瞬間に開いてたらマズイと思いましたが、体制を戻したところでゲートが開いてスタート。
スタートの瞬間、身体ひとつ出るくらいの好発。
デビュー戦の時といいスタートセンスがかなりいいですね。
2戦目の今回はここで抑えられることなくそのまま2番手の位置をうかがいます。
外から7枠の2頭が並びかけてきて、内から出ている2番との間に挟まれる形で行きたがる素振りを見せます。
福永騎手が手綱を抑えて折り合いをつけようとしますが、すぐ外の2番人気グレナディアガーズ川田騎手も全く譲らないという構えで2、3番手で結構やり合う形に。
結果、前半3Fを34秒0のハイペースで突っ込んでいくことに。
3コーナー過ぎまで内、外に挟まれる間でなんとか抑えながら回ってきて、4コーナー残り600過ぎて逃げた2番が脱落すると先頭に躍り出て、外からグレナディアガーズ、さらに後ろからは3番人気のキャロットのカスティーリャが追い上げてきて直線へ。
直線に入って終始外から絡んできていたグレナディアガーズの脚が上がって脱落。
変わって道中後方から捲くってきたカスティーリャが迫ってきますが、内ラチいっぱいにベルオーブもまだ余力はある脚取り。
2馬身、1馬身半と迫られたかというところで左ムチ3発が入って残り200mでしたが、そこからカスティーリャを再び突き放すと最後は3馬身半の差を付けて『1着』でのゴール、快勝。
掲示板が映し出されるとタイム「1.33.1」の計時の上に赤文字の「レコード」表示。
従来のレコードを1秒1更新する2歳レコードを叩き出しました素晴らしい!
20.09.19 : 9月19日レース後コメント(1着) |
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藤原調教師「まぁ普通に走ってくれれば能力はある馬なので。本当は前回しっかり勝って、2歳ステークスに行きたかったところでした。今日はレコードタイムで走りすぎたので、脚元の確認はしっかりしておきます。夏はうまく切り抜けられたと思っていますが、体も減ってしまっていたので、今後についてはまずはレース後の様子を見てからですね」 |
東京サラブレッドクラブ公式より |
レース後の公式コメントはアッサリ(笑
藤原調教師のコメントからは、前走も「普通に走ってれば」といわんばかりですが、あらためて能力の高さを認めるもの。
補足すると、レース後のコメントが一番出てるのが競馬実況Webですかね。
1着 レッドベルオーブ(福永祐一騎手)
「期待通りでした。時計が速かったですね。次は重賞にチャレンジしても良いと思います」(藤原英昭調教師)
「能力は思っていた通りです。こちらの感触とマッチしてくれましたし、こういう馬は本物です。経験を積ませてからになりますが、能力があることが大事ですからね」ソース:http://keiba.radionikkei.jp/keiba/post_21672.html
福永騎手からは次走で重賞チャレンジでも良いとあり、藤原調教師のコメントはレコードでの勝利に対して「こちらの感触とマッチした」という表現で、時計に裏付けされた走りを「こういう馬は本物」と評したと自分は受け取りました。
一流調教師からこういう言葉をもらうのはすごいですね。
従来の中京コースの2歳レコードを1秒1上回ることになりましたが、確かに時計が出やすい条件は揃っていました。
今年は開催日程の変更に伴い通常の7月の開催がなくての9月開催。
従来のレコードが2歳がデビューして1ヶ月ちょいの7月開催時のもので施行時期の違いもありますし、さらに今開催は野芝オンリーの馬場状態もあってということで時計が出やすいということは理解した上ですが、この3日間開催を振り返っても決して「超高速馬場」というほどの馬場状態でもなかったことは言えると思います。
この3日間の中京芝1600のレースは全6鞍でした。
19(土) 2歳未勝利 1.33.1
19(土) 野路菊S 1.35.4
20(日) 1勝クラス 1.33.5
20(日) 納屋橋S(3勝C)1.32.8
21(日) 2歳新馬 1.34.4
21(日) ブエナ(2勝C)1.33.3
タイムだけ貼り付けますが、3勝クラスに匹敵するタイムです。
3勝クラスでも1.32.8程度の馬場状態ということもできると思うので、2歳のこの時期に1.33.1という時計はもう・・スゴイということです(笑
ベルオーブの走りについて補足すると、2着カスティーリャに迫られて、左ムチが3発入ったあとにそれまでの右手前から左手前に変わりました。
中継映像では残り200mを過ぎてアップの画から引きの画にカメラが切り替わる瞬間に右から左に手前が変わるんですが、そこからグーッと伸びて突き放して最後は緩めるという走りでしたから、あらためて見返してみてもゾクッとするような素晴らしい走りです。
全兄のレッドベルジュールがちょっと悔しい状況に陥ってしまっているのでその分も嬉しい勝利になりました。
今後のこともいろいろと語りたいですが、まぁ今回の走りで間違いなく牡馬クラシック候補の筆頭に躍り出ました。
怖いのは脚元、喉元のことだけですね。
自分が初めて一口馬主として出資したレッドファンタジアから競馬ファンも認めるようなクラシック候補が出るなんてとても不思議な感覚です。
今後、どういうローテが組まれるのか。
個人的には東スポ杯2歳S→ホープフルSを希望したい、期待したい!
今後の活躍が非常に楽しみです。