4歳馬アップライトスピンです。
前走の石和特別は2着。
スタートの位置取りで勝敗は決してしまったようなレースでしたが、ものすごい強風、直線は向かい風の中、馬自身は最後の直線でよく脚を使ってくれたレースだったと思います。
とはいえ悔しい結果だったので、なんとか続戦してと思っていましたが、
20/4/29 池上厩舎 |
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29日は軽めの調整を行いました。 「先週は最良の結果を残すことができずに申し訳ありませんでした。戦前に心配していた体を思うように使えていないように見えた硬さに関しては、レースにおいて影響を及ぼすことはなく、また、競馬を使った後に強くならなければいいなと心配していたものも却って少し良くなったかなと思えるので、少しホッとしています。今の馬体重は478キロでレース時よりは増えていますが、こちらとしてはもう10キロほど増えてほしいと思います。来週くらいまで様子を見て、次走へ向けての調教を課していけると思えるまでに回復してくれば続戦を視野に入れていきたいと考えています」(池上師) |
20/5/5 池上厩舎 |
5日は軽めの調整を行いました。 「1週間前の様子から、このまま次走まで行けるのではないか…という印象のほうが強かったのですが、いざ乗り出してみると正直あまり良くありませんでした。週末そして今朝とコースで動かしましたが、トモが全然入ってきませんでした。獣医師に診てもらったところ、股関節まわりが傷んでいるように思われるという診断でした。前走のレースへ向かうにあたってしっくりと来ていない部分があったわけですが、その中で頑張って走った反動がこのような形で出てしまったのかもしれません。運動時の様子は悪くありませんでしたし、今週の体つきを見るとだいぶ戻ってきているなと思えますが、無理しないほうがいい状態のため、切り替えることにします。これまで弱さを見せることはあったものの、こういった形で傷みを見せることはそこまでない馬でしたし、ましてや股関節まわりのダメージとなるとお休み期間がかかってしまうかもしれませんが、骨、筋の大きなトラブルというわけでなさそうなのはせめてもの救いと捉えています。またいいパフォーマンスを見せられるようにしっかりと回復させてから競馬へ向かっていきたいです」(池上師) |
キャロット公式より |
レース後は続戦を視野に進められていましたが、1週経って乗り出してみたところ「トモが全然入ってこない」という状態に。
診断の結果は「股関節まわりのダメージ」ということになり、放牧ということになりました。
20/5/12 山元TC |
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6日に山元トレセンへ放牧に出ました。 この中間は周回コースで軽めのキャンター調整を行っています。 「こちらに到着後の状態を見た上で軽めの運動からスタートさせています。状態は思ったより悪くないかなと感じていますが、そのあたりはもう少し時間をかけて見ていくつもりです。しばらくはリフレッシュ重視で進めていき、しっかりと状態を上げていければと思います」(山元担当者) |
20/5/19 山元TC |
この中間は周回コースで軽めのキャンター調整を行っています。 「移動当初は気が入っていましたが、こちらの環境に慣れてきて気が抜けたタイミングで、少し歩様に違和感を感じさせることがありました。この中間は無理はさせずにトレッドミルでのメニューを織り交ぜつつ進めています。引き続き、状態をよく確認しながら日々のメニューを組んでいきたいです」(山元担当者) |
20/5/26 山元TC |
この中間は周回コースで軽めのキャンター調整を行っています。 「脚元の様子を見つつ進めていますが、いい意味で変わりありませんね。ただ、焦って動かすのは得策ではありませんから、状態を見極めた上で坂路でのメニューへ移行していければと考えています」(山元担当者) |
キャロット公式より |
山元TCでは「思ったより悪くない」ということで、調教師の危惧する「長いお休み」とはならなさそうな感じです。
坂路再開には至ってませんが、じっくりと進められていけば東京や福島は無理としてもその次くらいには態勢が整っていけそうかなと見ています。
4歳5月で7戦。
2勝クラスでもいい走りを見せてくれていますが、同じことを繰り返していても先に進めないのかなという風にも感じてきますね。
この休養期間で、馬体、精神面はまた成長してくれそうな感じもするので、帰ってきた時の陣営の判断・考えも変わってくれたら良いかなと思います。
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