2歳未勝利のククナ(クルミナルの18)です。
昨日の札幌1Rの芝1500の未勝利戦で2戦目の競馬を迎えました。
札幌開幕週のデビューから中2週、同条件の2戦目でした。
馬体重は458キロと前回から12キロ増。
中間の時計は3本でそれなりに本数は重ねてきていましたので問題はないかなと。
パドックでも落ち着いた様子で歩けていて、精神面でも滞在の効果があるように感じましたし、それが馬体増へとつながっているように思いました。
でもさすがに短期間での12キロ増はお腹周りがじゃっかん余裕があるようにも見えましたね。
中継が切り替わると1枠1番、すでにゲート入が終わっている状況。
ルメールに首をなでられながらゲート内でも落ち着いた様子で注目のスタートはまずまず出るも、やはり二の脚がつかない感じで後ろから。
ラチにこだわることなくすぐに外に出されると各馬1馬身ずつならんだ隊列の6番手を追走。
800m過ぎて前の隊列が固まりつつあるのを少し離れて追走しますが、鞍上もまだ慌てずに動かず600を通過。
4コーナーにかかって残り400の手前から徐々に仕掛けられると、外から勢いよく上がっていきますがコーナーワークで番手は変わらずに直線へ。
そこからの走りが圧巻。
直線に向いて追い出しが開始されると一気に内の馬たちとの差を詰めて、200過ぎで抜け出したデルマカンノンめがけてさらに加速。
完全にスピードに乗ったククナはこれもアッサリと交わしてゴールまでに1馬身1/4の差を付けて「1着」のゴール!
母の末脚を彷彿とさせる直線での回転力のあるフットワーク。
たしかに娘に引き継がれてることが確認できた素晴らしい走りを見せてくれました。
札幌記念のおかげで直線でのスローモーションアップの映像付き(新馬戦の時もありましたが)
保存するのにはこれがあったほうが嬉しい、ありがとうございます(笑
20/8/23 札幌競馬場 |
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23日の札幌競馬ではまずまずのスタートを切るも中団後方から。じっくりと進めて勝負どころで外から進出を開始して直線で追い出すとしっかりとした脚取りで伸びて優勝。 「ありがとうございました。初戦は追い切りのときのアクシデントもありましたし、実戦ではちょっとゲートが遅かったので上手く行きませんでしたが、その後の調整が上手く行って今回のレースへ向かえたのが何よりでした。そして、勝って帰るということが一番の目的だったので、それも達成できてホッとしています。今日もゲート自体はそこまで速いわけではないものの一度使った分良化が見られましたし、追い出してからの瞬発力も見せてくれましたね。初戦、そして今回といい経験ができたのは間違いないでしょう。ルメールは“1800mくらいまではこなしてくれるかも”と言ってくれていましたし、いい感触だったみたいですよ。2戦しましたし、硬く見えがちなのは確かなので、この後はひと息入れるつもりです。会員の皆様、おめでとうございました」(栗田師) デビュー勝ちを意識していただけに前走の敗戦は悔しい思いをしましたが、2戦目できっちりと巻き返してくれました。スタートはまだ速くはないものの進展していたと言っていいでしょうし、経験を積んで一つ成長を見せてくれたのではないでしょうか。夏のうちに勝たせて秋に向かいたいという陣営の思惑に本馬がきっちりと応えてくれましたし、嬉しい限りです。まずは連戦の疲れを取るべきでしょうから、今のところ一度放牧に出すことになると思います。放牧先でしっかりとケアし、調整を進めてもらったうえで今後へ向かっていきます。 |
キャロット公式より |
クルミナルも母として産駒初勝利。
上のイルミナルとククナ、母としても確かなポテンシャルを感じさせてくれる産駒を出してくれていて嬉しいです。
そして今回の1戦は勝ちを狙いにいっての続戦でしたので、狙い通りの最高の結果となってよかったです。
これで秋の競馬に備えることができます。
あらためて今回の競馬で見せた瞬発力についてですが、終わってみればムチいらずの走りで上がり3F最速の「34秒4」
特にラスト2F「11秒4-11秒1」のレースラップで直線は5番手で入りました。
残り200ではまだ先頭ではなく1馬身差の3番手で「11秒1」のラップの中で1馬身の差を詰めて、1馬身1/4の差を付けたということでククナ自身の1Fはレースラップを上回る走りで「11秒0~10秒9」の脚は使っているでしょう。
母クルミナルも京都の新馬戦で10秒9のラップを計時していますし、母譲りというのもさることながら、今回のククナはまだまだ余裕がありそうな走りに見えましたからね。
それだけに、道中で少し追走に苦労する感じは不満がのこるでしょうか。
新馬戦のペースよりも緩んでいる中でのついていけない感じはもうちょっと楽にいってほしかったなと思いますが、道中のペースもスローというほど緩んではなく未勝利戦としては標準的なペースという感じでしたからね。
とりわけデビュー戦はスプリント色の強いレースになって苦労しました。
ルメールさんもレース後に「1800くらいまではこなしてくれるかも」とやっぱりそうだよねと(笑
この後は小回りの1600未満のレースを走ることもないだろうと思います。
札幌で2戦使って勝ち上がりという結果を出し、この後は一息入れて本州へ移動することになります。
今回のパフォーマンスなら、秋の初戦は重賞挑戦ということになるでしょう。
東京開幕週だと間隔的に忙しいので、10月下旬のアルテミスSが目標になるでしょうか。
今週までの2歳戦でルメール騎乗の牝馬勝ち上がりはククナを含めて6頭。
その内ノーザンファーム生産馬は3頭でサトノレイナスとエイボンクリフ。
サトノレイナスは次走は中山のサフラン賞ということなので、アルテミスS目標なら現時点でルメールのお手馬はククナということになるはず(笑
秋も継続騎乗をお願いしたいところ。
着実に経験を積んで、来春を目標にしていきたいです。