'17 シェドゥーヴル

4歳6月 調教再試験&ゲート再試験合格

投稿日:2020年6月11日

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4歳馬シェドゥーヴル

5月1日に約1年5ヶ月ぶりに美浦トレセンに帰厩!
新馬戦後の右トウ骨骨折、その後の脚部不安で思った以上に長くなってしまった休養期間でしたがようやく戻ってくることができました。

帰厩してまずは新馬戦で課せられた調教再試験&ゲート試験をクリアしないといけません。
その2つをクリアして、5月中には記事が書けるかなと思っていたら6月2週目になってしまいました(笑

20/5/7 木村厩舎
1日に美浦トレセンへ帰厩しました。
6日は美浦南Wコースでキャンター調整を行いました。
7日は軽めの調整を行いました。
「先週末に帰ってきてくれました。骨折の怪我は癒えていたはずなのですが、移動できるようになったと思ったら歩様が悪くなって入厩できなくなったりと、考えていた以上に長い期間の休養となってしまいました。前走から実に1年5ヶ月ほど経っています。ただ、発走調教再審査と平地調教再審査を受けなければいけないという状況に変わりはありません。これを2つ同時にこなしていくというのはかなり難易度が高いわけですが、何とか復帰できるようにひとつずつでもクリアしていけるようにしたいです。まだどういうプランで行くかは決めておらず、まずは久しぶりの美浦の環境に慣らし、心身の状態を安定させることから始めています。水曜日はウッドチップコースに入って15-15になるかならないかくらいのペースでじっくり動かしていたのですが、左を向きながら走っていましたね…。今日は北馬場でのハッキング調整で、体を入念に動かすことに終始しています」(木村師)
20/5/14 木村厩舎
13日は美浦南Wコースで追い切りました(69秒8-54秒3-40秒0-13秒7)。
14日は軽めの調整を行いました。
「先週の半ばくらいまではじっくり動かすことに重きを置いて調整をしていて、ひとまずどういう形でアプローチしていくのが理想的か公正室の方々にも相談して確認、検討していました。その結果、まずは動ける状態をつくっていき平地調教再審査を受けられるようにして、その後に発走調教再審査とつなげていくようにしたほうがいいだろうなということになり、週末から軽く時計を出し始め、今週は水曜日にウッドチップコースで70-40くらいのペースにて単走で動かしています。正直に言うと、最後はバテバテで余裕がない走りになっていましたね…。こういう状況から考えてもすべてを簡単にこなせるとは言いづらいので、目の前のことをひとつずつこなしていけるように進めていきます」(木村師)
20/5/20 木村厩舎
20日に平地調教再審査を受けて合格しました(71秒7-55秒3-40秒7-13秒2)。
「先週の追い切り後、疲れは見せていましたが何とか保てていたので週末に軽く時計を出し、苦しくなりすぎる前に受けたほうがいいと判断し、今朝、北村宏司ジョッキーに手伝ってもらって平地調教再審査を受けることにしました。変な動きはしなかったので無事に合格をもらえていますが、内情はそう簡単ではなく、乗っていたジョッキーも、馬が苦しそうでいつバランスを崩すかわからなかったということでした。変な行動を取れる余裕もなかったということなのでしょう。具合が悪いということよりも、馬自身も脚元に対する不安を抱えて、なおかつしっかりと走れるだけの状態にまだないということのような気がします。ひとまず最初の関門をクリアしていますが、次のステップへ移るかどうかの前にこの後の反動の有無を見極めなければいけません。対応できそうであればゲート練習に取り掛かりますが、こちらもひと筋縄ではいかないと思っているので、慎重に対応していきます」(木村師)
キャロット公式より

帰厩してからはまず調教再試験の合格を目指すことに。
動ける状態を作るためにウッドチップコースで70-40ペースで時計を出し始めましたが、最後はバテバテで余裕がない走りになるなどやはりトレセンでの調教となると牧場の負荷とは全く別物になるという感じですね。

その翌週に調教再試験は合格になりました。
北村宏司騎手が騎乗してということでしたが、無難にこなせたというよりはここでも「変な行動を取れる余裕もなかった」というジャッジ。

馬に聞いたわけではないですが、馬自身も脚元を気にしていそうな感じを受ける、メンタル面でまだまだ準備ができてないといった状態だったでしょうか。

その後はゲート試験合格を目指して進められていましたが、先週の金曜日に合格となりました。

20/5/28 木村厩舎
27日は美浦南Wコースで追い切りました(69秒7-54秒4-40秒4-12秒9)。
28日は軽めの調整を行いました。
「先週、平地調教再審査をクリアして、その後、明らかなダメージを表に見せることはなかったので、次はゲートに取り組み始めました。以前の経験、そして馬の性格上、おそらくスムーズに行くことはないだろうと思っていたので、早めに縛りを取り入れて根っこの部分から緩和できればと思って金曜日に行ったところ、案の定、反応して大暴れしました。やはり、これは根気強く接して改善していかなければいけないと思い、今週改めてゲートへ行って縛りを行っています。先週行った分だけ暴れはしなかったものの、それでも中でゴソゴソ動いていて、落ち着くまでには至っていません。それに、ゲート裏に来るとイレ込んでいてゲートに対するネガティヴなイメージがまだ拭えていない様子を見せているので、継続して慣らし、落ち着かせてから試験へと移行していければと思っています」(木村師)
20/6/3 木村厩舎
3日は美浦南Wコースで追い切りました(72秒1-55秒8-41秒3-13秒0)。
「先週もそうでしたが調教は週中と週末に時計を出すようにしていて、週中は追い切りを行った後にゲートへ行くようにしています。今日は、ウッドチップコースに入って単走で70-40くらいをベースに動かす設定だったのですが、ハッキングキャンターや軽め、大きめも15-15や14-14くらいだと片方のハミだけで走るような格好になっているのが現状です。そういったハミ受けのため背中が機能していませんが、13-13くらいのラップ、追い切りのシーンで言えば4コーナー手前くらいからはそのスピードになってきたところでようやく体が起きてきて、比較的まっすぐに走れるようになってきます。そのあたりは先週と今週とでいい意味で変わりのない状況です。一時よりは良くなってきつつありますが、理想的なのはそのスピードに行かない段階でもある程度体を使えるようになることなので、ベースからしっかりと整っているとはまだ言えない状況であることから、態勢が整うにもう少し時間は必要かもしれません。その後のゲートですが、縛りを続けてやってきたことから中ではだいぶ落ち着いていられるようになっているものの、ゲートのことを馬が分かっているため入ることを拒みます。何とか促して入れるようにはしていますが、もう少し練習が必要ですね。そろそろ試験を受けたいところなのですが、どのタイミングで受けるべきか直前の様子を見ながら判断していきます」(木村師)
20/6/11 木村厩舎
10日は美浦南Pコースで追い切りました(71秒9-55秒2-40秒6-12秒3)。
11日は軽めの調整を行いました。
「先週半ばのゲートの様子を見て、半信半疑な部分は否めなかったものの試しに金曜日に発走調教再審査を受けることにしました。結果はなんとか合格をもらえましたが、正直、ギリギリでした。というのも、ゲートを2回出さなければいけないところ、1回目は問題なかったものの、2回目の駐立のときにゴソゴソし始めました。何とかごまかすように体勢を整えて出すことができたので咎められることはなかったのですが、根本の部分が解決したというわけではありません。また、プレッシャーを最小限にしたいと考えてダッシュを利かせるときに騎乗者が馬上でしっかりと動かしていかないようにしていました。裁決からは出すようにと催促されていたのですが、苦しくなってしまうとまた大幅に修正しなければいけなくなるので、そのあたりのことを踏まえてギリギリのところでバランスを取って対処してもらい何とかクリアできました。2つの大きな関門を突破できたのでひとまずホッとしていますが、そこがゴールではないので今後に向けて進めていかなければいけません。北村ジョッキーに手伝ってもらいながらここまで来ていますが、ジョッキーは歩様、特にトモのハマりがあまり良くないと報告してくれるので、そのあたりのことを週末、そして水曜日と強めの調教を行う中で確認しました。まず週末はスタッフを背にして坂路で少し動かしたときは4ハロン55秒の予定が57秒になりました。それはジョッキーが言うようにトモのハマりがひと息で思うように推進していかなかったことが一つの要因としてあったようです。そして今週は水曜日にポリトラックコースで時計を出しています。トモのことがあるので違うシチェーションで動かしてみたということ、あと、両前脚、特に右前脚の球節部が擦り剝けてきてウッドチップコースで強めの調教をしづらい状況にあるため、ポリトラックを選択して動かしました。その時の動きでは騎手が乗った時や週末のような感触になることなく上手くフォローできているような走りでした。現状では何とも言い難いので、このままおいてギリギリのところまで進めてみて、競馬まで行けるのかどうかを探っていきます」(木村師)
キャロット公式より

ゲート試験に向けて、最初から縛りを取り入れたものの大暴れ。
遅いペースでの調教ではハミ受けに課題を見せるなど、ビッグベイビーぶりは健在という感じ(笑

先週の金曜日、正直ギリギリという感じでのゲート試験合格となりました。

まずはここまで、2つの課題をクリアして一旦放牧かなと思っていましたが、今日の更新では「競馬まで行けるのかどうか探っていきます」とのこと。

右前脚の球節部が擦りむけてとあるので、また2歳秋のフレグモーネのようなこともあるので昨日はウッドではなくポリで追いきったようですが、まずまずの動きという感じのようですね。

先週まではゲート試験合格に向けて必要最低限に動かされていましたから、競馬を使うとなればそれなりにまた負荷を高めての調整になっていくと思うので、それで状態が上向いていくようであれば東京最終週くらいを目標に進めていくのかもしれないですね。

今週末、そして来週にかけての動き次第となってくると思うので、このまま競馬での復帰までこぎつけるのかどうか。
また来週の更新が楽しみです。

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