2歳新馬レッドベルアーム(レッドファンタジアの19)
宝塚記念当日の阪神芝1800に福永騎手でデビューします。
2つ上の半兄レッドベルジュールと同じデビュー戦となりました。
北海道のノーザンファーム早来で年明けからも順調に調整されていました。
・坂路に入った当初から崩れるところがまったくないしっかりとした動きができていました
・2歳となりさらに進化したバランスの良い走りを披露しています
・走りのバランスは良く体感以上にタイムが出ている印象もあります
・負荷を上げても飼い葉喰いが落ちることもない
・前に他馬がいると、うるさい面も見せるのですが、基本的には素直
・一完歩、一完歩が力強く、スピードの乗りが素晴らしいことが特徴
・楽な手応えながらスピードに乗った走りが出来ていて、バランスの良さには抜群のものがあります
・変に気持ちが入り過ぎる様子もなく、常に落ち着き払っている点にも好感を抱いています
・極めて順調な成長曲線を描いています
1月からの早来でのコメントを抜き出した良いコメントしかありません(笑
1月の馬体にしても521キロあるようには見えないバランスの良いものですが、負荷を上げて3月になってのものはさらに精巧な身体つきになってきたと思います。
移動も早く3月19日には天栄に向けて移動。21日はしがらきに入場しました。
その後は4月7日に栗東・藤原英厩舎に入厩し、21日にゲート試験を問題なくクリアして再度しがらきに放牧。
2021.05.14 : ノーザンファームしがらき |
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馬体重519キロ。 帰厩に向けて休まず調教をおこなっています。先週末からペースアップしたところで、週2回は坂路で15-15ほどの時計を出しています。動きや手応えに余裕があり、トビが大きくて2歳馬ながら迫力も十分です。また、調教を強めてからも落ち着き払っているのは頼もしい限り。食欲も旺盛で馬体の成長が感じられます。このまま順調にいけば、来週中に栗東・藤原英昭厩舎に帰厩することになりそうです。 |
東京サラブレッドクラブ公式より |
しがらきもそうですが、上のディープ兄2頭とはいい意味で違うというコメントがされています。
特に精神面は大人びた印象を受けますし、一貫して食欲旺盛なことが伝えられているのは良いことだなと思います。
5月18日にトレセンに帰厩しました。
・飼い葉もガツガツといった感じで常に完食しています
・今のところお利口で手が掛からないので、普段も扱いやすいですよ
・ハーツクライ産駒ですが、兄2頭に似て前向きで一生懸命走るタイプですね
・しっかり我慢が利いた状態で走ることができています
・運動中は真面目ですし、1頭になっても平常心を保つことができています
・環境が変わってからも飼い葉をあっという間に平らげているようにメンタルは相当強そうですよ
と、厩舎でも牧場と同じようなコメントが並んでいます。
追いきりは坂路からスタートして、6月に入ってから1段階上げた感じで3日に坂路で54秒6-13秒0の馬なりの併せ馬。
2021.06.03 : 栗東:藤原英昭厩舎 |
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本日は坂路で追い切りました。 坂路 福永J 54.6-40.5-26.4-13.0 馬なり チェルノボーグ馬なりを0.4秒追走同入藤原英調教師「福永ジョッキーに乗ってもらって、2歳馬同士で併せ馬をおこないました。馬なりでどれくらい動けるか確認した程度で、全くと言っていいほど無理はしていませんが、追い切りの動きを見ていてもドッシリしていて安定感がありますね。気が入りやすい兄とはまた違ったタイプのようです。追い切りに騎乗した福永騎手は『素質は感じたし、その通り走ってくると思う。距離はあった方がいいタイプかもしれない』と話していました。デビュー戦については検討中。今はジックリ育てている段階で、着実に日々の調教をこなすことが重要な時期でもあるので、調教を積んでいく中で決めたいと考えています」 |
東京サラブレッドクラブ公式より |
藤原調教師、福永騎手の感触も良く、6月10日には長めからCWで時計を出して単走で終い12秒7。
この時の調教VTRを見ても飛びが大きくて推進力のある動き。
栗東CWの自動計測システムのニュースでは、自動計測で11秒7が計時されたということで話題になりました。(ニュース内容は自動計測の時計が早すぎるというもの)
6月17日には競馬に向けてもう1段階上げたような内容でした。
2021.06.18 : 栗東:藤原英昭厩舎 |
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本日はCウッドコースで追い切りました。 CW 福永J 69.3-52.8-38.3-11.6 強め カントルの内0.4秒追走同入助手「予定通り福永騎手が騎乗して、Cウッドコース(5ハロン)で3頭併せを消化しました。追い切り後に福永騎手は『しっかり攻めたのでさすがに息は乱れていたが、これで更にいい方に変わってくると思う』と話していました。デビュー戦についてはまだ検討しているところ。追い切ったことで疲れが出る可能性もあるので、明日以降の様子を見てから判断することになりそうです」 |
2021.06.17 : 栗東:藤原英昭厩舎 |
藤原調教師「昨日(木)の追い切りでしっかり負荷を掛けられましたし、追い切り後の雰囲気も変わらずいいので、来週のデビューに向けて最終調整に入ることにしました。何度も騎乗している福永騎手は『まだこれからの馬で、本格化するのは先』としながらも『無事にさえいけば大舞台にいける器だ』と話していたように、現時点でもセンスの良さと能力の高さを感じさせる走りを見せていますよ。ただでさえ注目度の高い新馬戦の上に血統からも多くの支持を集めるはずですから、納得のいく仕上げを施してレースに臨めればと考えています」 ※6月27日(日)阪神5R・2歳新馬(芝1800m)を福永祐一騎手で予定。 |
東京サラブレッドクラブ公式より |
ここではしっかりと終い11秒6を計時し、0秒4追走した3勝馬カントルをしっかりと捉えるといった素晴らしい内容。
福永騎手からも「大舞台にいける器」という話、別のところでは「ダービー出れるわ」ということで、厩舎・騎手の2年連続でのダービー制覇に向けて進んでいってもらいましょう。
この追いきりの後に、デビュー戦へのGoサインも出ました。
すでにノーザンファームのディープ産駒3頭が参戦表明していた宝塚記念当日の新馬戦にぶつけていきます。
2021.06.23 : 栗東:藤原英昭厩舎 |
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本日はCウッドコースで追い切りました。 CW 福永J 68.3-53.3-39.4-11.8 馬なり セブンフォールド強めの内0.1秒先着助手「最終追い切りはCウッドコースで5ハロンから時計を出しました。併走馬のペースに合わせたため時計は速くありませんが、日曜日も終いだけとはいえ伸ばしましたし、これまでにだいぶ乗り込んできましたから、この程度で十分でしょう。追い切り後に福永騎手は『追い切りを重ねるごとに前向きさが出て、行きっぷりが良くなっている。レースでも現状の力は出せるだろう』と話していました。追い切り後の息の入りなども今週の方がかなりいいので、走れる態勢は整ったと見ています。今日の午後はもちろん、レースまでしっかりケアしていきます」 ※6月27日(日)阪神5R・2歳新馬(芝1800m)に福永祐一騎手で出走を予定しています。想定から除外はありません。 |
2021.06.24 : 栗東:藤原英昭厩舎 |
本日は引き運動をおこないました。 助手「追い切り後も脚元などに疲れは見られず、至って順調です。今朝も1時間の引き運動後に与えた飼い葉をモリモリ食べていました。これから良くなる馬だとは思いますが、本数を重ねるごとに動きや息遣いは良くなっていますし、ハードなトレーニングもしっかり付いてきてくれて態勢は整ったところです。レースまでの残された時間も有効に使って、少しでもいい状態で出走させられればと考えています」 藤原調教師「福永ジョッキーの協力を得ながら調整を進めてきました。初入厩の時から素材の良さは感じ取っていましたが、本数を重ねるごとに前向きさが出て、動きも力強くなるなど日々成長しています。また、常に冷静さを保っているように環境の変化にも動じない強みもありますからね。まずは経験を積むことが重要だと考えていますが、まだまだ伸びしろを残した状態でどれくらい走れるのか楽しみにしています」 ※6月27日(日)阪神5R・2歳新馬(芝1800m)に福永祐一騎手で出走します。 |
東京サラブレッドクラブ公式より |
先週は東でアライバルが見事にデビュー勝ちをしてくれました。
今週は西でレッドベルアームのデビュー。
どちらも母から出資している血統で、ともにクラシック戦線を歩んでくれたらと凄すぎると期待感がものすごいです。
天候悪化が心配されましたが、どうやら良馬場で走れることになりそう。
1億超えのディープ3頭に対して、ハーツに変わったファンタジア産駒ベルアームがどういう走りをしてくれるのか。
藤原調教師と同じく楽しみです