3歳牝馬のククナがオークスに出走しました。
東京競馬場への入場は事前抽選による限定入場。
抽選に落選したので残念ながらテレビ観戦となりました。
土曜の夕方から雨が降り、日曜の深夜まで降ったり止んだりという感じでしたが、朝には晴れて気持ちのいい五月晴れの中、良馬場でレースが迎えられました。
馬体重は448キロで前走から2キロ増。
450台の出走になるかと思いましたが、東京競馬場への輸送もあって2キロ増に留まったでしょうか。
ちなみに美浦トレセンから東京競馬場まで160キロくらい距離があります(笑
1枠1番、先頭でパドックに入ってきましたが、堂々と落ち着いて周回できていましたね。
NHKの解説、鈴木康元調教師からも3歳牝馬にして褒めてもらってました。
本馬場入場で誘導馬の後ろについてキレイな芝の上を歩く姿も良かったですね。
オークスはやっぱり華やか。
ファンファーレが鳴ってゲート入りが始まりますが、ここもすんなり自分から入っていくような感じで母を越えました(笑
注目のスタートは少し外に張り出すようにゲートを出ると、ダッシュが利くという感じで前々へ。
馬自体が行く気を見せていて、鞍上の横山武騎手も外の出方を見ながら抑えるくらいの序盤の入り。
1コーナーではまさかの4番手で通過。
このポジションならばスローで流れててくれと願いますが、馬群も縦長で結構流れてそうな感じ・・で1000m通過が59秒9。
やっぱ速いよな・・とこうなるとコーナーで少しでも息の入るように持ってこれればと4コーナー。
各馬が外を回して上がってきていましたので、最内を上手く立ち回ってこれたのは大きいと思いながら直線へ。
前は逃げたクールキャットを目掛けて進路もフリー。
ムチが入って追い上げて、一旦先頭に立つ!
外からソダシ、さらにその外からのユーバーレーベンの脚色が良い・・。
間からはアカイトリノムスメも差してきて、ククナも懸命に走りましたが後続勢の勢いが勝って『7着』でのゴール。
一旦先頭という競馬を見せてくれましたが、先行勢には展開も厳しく掲示板とは行きませんでした。
21/5/23 栗田厩舎 |
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23日の東京競馬ではスタートを切ると促して好位につける。そのまま勝負どころから直線へ向いて仕掛けて前に並びかけていくが、最後は脚色が同じになり7着。 「一瞬、夢を見ましたね。最後は苦しくなってしまいましたけれど、よく頑張ってくれました。武史もこの馬のこれまでのレースのこと、そして調教で跨って得た感触をもとに、よく考えてレースをしてくれたと思います。ゲートがちょっと怪しかったのですが、前後の動きはあったけれども立ち遅れるまでではなく上手く出してくれましたし、積極的にポジションを取って勝負に行ってくれました。負けはしましたが収穫もあった一戦でしたし、今後の成長の糧となってくれたらと思います。この後について決まっているわけではありませんけれど、この春は本当によく頑張ってくれましたから休ませてあげられればと思っています。時間をかけて脚元を含めて馬体に大きな問題などがないかをしっかりと確認してから天栄へ放牧に出すつもりです」(栗田師) 前走は周りを気にしたり、自身のストライドが思うように伸びず進んでいかなくて思わぬ形で競馬をすることになりましたが、良い部分を見ることもできましたし、先々でその時の経験を活かすことができればと考えていました。当初は疲れも見られたので無理をしないことも考えていたのですが、順調に回復し、ここに来て成長も見られるようになってきたことから樫の大舞台への参戦を決めました。舞台設定が大きく変わりますし、母のようにいい走りを見せてもらいたいと願う思いで送り出したところ、直線でいったん先頭に立とうかというほどの力の入るシーンを見せてくれました。さすがに最後は苦しくなりましたけれど、人馬ともに素晴らしい走りを見せてくれたと思いますし、この舞台に歩を進めてくれた陣営に感謝の気持ちでいっぱいです。昨年から悔しい競馬が続いていたこともあり、ここまでコンスタントに使ってきましたから、このあとは基本的にお休みを考えています。その前に脚元等にトラブルがないかなどを慎重に見極めてから放牧に出して英気を養い、今以上に成長した姿を見せてくれたらと願っています。 |
キャロット公式より |
まぁなんと言っても展開に尽きるかなと思います。
スタートから出していって好位を取りに行って内ラチの4番手を取ることできましたが、未知の2400戦でハイペース。
結果的に上位勢の各コーナーの通過順が二桁の馬ばかり。
先行した中では最上位の着順で、ソダシに交わされなかったことを考えれば十分力を出し切ってくれた走りだったと思います。
負けはしましたが勝ったのがユーバーレーベンで3月に亡くなった岡田総帥の初クラシック。
競馬のドラマを感じる結果に、やっぱり競馬は良いなと感じたオークスでした。
桜花賞、オークスと走って6着、7着。
母クルミナルは3着、2着と、着順で母は越えられませんでしたが、走破時計を見れば桜花賞は言うまでもなく、オークスでも母2分25秒2に対して、2分25秒0。
この部分では母を越えましたから、本当によく走ってくれたと思います。
年明けからは4戦目、すべて重賞でしたから、その点でも頑張ってくれましたし、この後はしっかり休養してもらいたいですね。
その間にまた成長をしてくれると思いますし、復帰が夏中になるか、秋になるかはわかりませんが、そこも母を越えられるように願いたいと思います。