5歳3勝クラスのヴァイトブリック。
前走の中山・上総Sは後方の侭いいところがなく13着大敗。
去年秋から神無月S、摩耶S、北総Sと末脚を活かした競馬でほんのりと良い競馬に見えていたこともあり、上総Sでは直線の末脚に全てを賭けるという戦法で臨みましたが、結果はガツンと来るところがなく・・の競馬となってしまいました。
21/3/18 和田郎厩舎 |
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17日は美浦坂路で追い切りました(58秒5-42秒0-27秒2-13秒1)。18日は軽めの調整を行いました。 「前走後のダメージの有無を先週1週間かけて確認してきましたが、問題はなさそうに思えました。次の目標をどこに置くか検討していたのですが、輸送が短い地元の競馬であればすぐの出走を考えていいのではないかと思えたので日曜日に特別登録を行い、水曜日に軽く追い切りを行いました。中1週というスケジュールを考慮して前半はゆっくりと入って終いを無理なくじわーっと伸ばすような感じにしました。抑え込むような形にならずに走れていて好印象でしたね。このまま落ち着いて臨めればと思い、空いている人の中からいいかなと思えた菅原明良ジョッキーで投票したところ、残念ながら除外となってしまいました。こればかりは仕方ありませんので切り替えて次を考えていくつもりです。来週の中山には適鞍がないので、目標をどこに置くべきか、この後の馬の心身の状態を見極めながら柔軟に判断していくつもりです」(和田郎師) 20日の中山競馬(韓国馬事会杯・ダ1800m)に出馬投票を行いましたが、非当選除外となりました。この後は状態を見ながら来週以降の出走を目指していきます。 |
21/3/24 和田郎厩舎 |
24日は軽めの調整を行いました。 「先週は輸送距離が短い中山ということもあって短い出走間隔でも対応してくれるかな…と思い投票させていただきましたが、残念ながら除外となってしまいました。そこで、次の目標をどこに置くか検討した結果、阪神の梅田ステークスにすることにしました。今週の中京にもダートの番組は組まれていますが、1900mはこなせなくはないけれど距離が若干長いかな…という印象がありましたし、以前、阪神でまずまずの競馬をしてくれたこともありますから、今回はそうさせていただくことにしました。レースはここから2週先になりますので、今週は速い時計を出さずじっくりと動かして心身を整える期間に充てていて、今朝は角馬場の後に坂路へ移ってハロン16秒くらいのペースでじっくりと動かしています」(和田郎師) 4月11日の阪神競馬(梅田S・ダ1800m)に出走を予定しています。 |
21/4/1 和田郎厩舎 |
3月31日は美浦坂路で追い切りました(55秒1-40秒6-27秒2-13秒4)。1日は軽めの調整を行いました。 「先週は調整期間に充て、週末はコースに入れて軽く動かしたのですが、考えていたよりも気が入り、走り出すとグイグイと進んでしまいました。最近は悪くないかなと思っていたものの、引き続き気をつけて接していかないとオーバーワークになりかねないということを実感しました。今週は追い切りを再開することにし、水曜日に坂路へ入り動かしました。その時は落ち着いて走れていて、15-15くらいから入り、徐々にラップをあげていくような形で理想的な調教ができました。目標のレースは来週ですから、そこへ向けてこの後もよりいい形で調教できるように心がけていきます。鞍上は調整中です」(和田郎師) 11日の阪神競馬(梅田S・ダ1800m)に出走を予定しています。 |
21/4/8 和田郎厩舎 |
7日は美浦坂路で追い切りました(54秒8-39秒8-26秒2-13秒1)。8日は軽めの調整を行いました。 「当該週追い切りは水曜日に坂路で行いました。ガーッと力んでムキになるようなことはなかったですが、それでいて最後に軽く仕掛けてもあまりヒュッとはいかなかったですね。折り合えてはいるのでしょうが、終いの反応がもうちょっとほしかっただけにすごく良かったと自信を持って言いにくいところはあります。そうは言っても一番の課題はやはり折り合い。ノーコントロールにならなかったのは評価していいはずです。良く言えばふんわりしている状態でしょうし、このまま競馬へ臨むことができるようならば前回の反省点を踏まえて、しっかりとハミをかけていくようなイメージで乗ってもらいたいと考えています。もちろん当日のテンション面にもよるので、そのあたりは状況に合わせて柔軟に対応できればと思います。今回の鞍上は横山武史ジョッキーにお願いしています」(和田郎師) 11日の阪神競馬(梅田S・ダ1800m)に横山武騎手で出走いたします。 |
キャロット公式より |
中間は中山の韓国馬事会杯を除外になり、優先権を有しての今日の阪神12R・梅田Sへの出走となりました。
追いきりは坂路メインで馬なり仕上げ。
2歳時にはもう少し調教で攻めていましたし、そういった調整にすることができないのかなとずっと思っていますが、とにかくレース以外でテンションが上がらないようにということを第一の調教になっています。
桜花賞後の最終レース、馬体重は510キロ。
輸送があっても馬体重は安定してきましたし、今回は過去最高馬体重となり、少し緩く見えるくらい。
中間の取り組みが功を奏しているか、パドックの周回は落ち着き払っている様子でした。
1枠1番、横山武史騎手の騎乗でスタート。
スタートを決め、促して前に行こうとしますが、やはり二の脚がつかずに中団やや後方からレースを進めます。
向こう正面で先頭通過が60秒6でしたから、パサパサの良馬場、10番手くらいの位置取りで展開は向くかと見えました。
4コーナーで馬群はバラけて、キレイに外の進路が空いて後は追い込んでくるだけと直線に入ってきます。
しかしそこからジリッジリといういつもの末脚に勢いもなく、後ろから来た馬にも差されて6着でのゴール。
21/4/11 和田郎厩舎 |
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11日の阪神競馬ではまずまずのスタートを切り、じわっと促したうえで中団を進む。勝負どころから少しずつ勢いをつけていき直線へ向くとジリジリと伸びてきたが、最後は脚色が同じになり6着。 「掲示板に何とか載ってもらいたかっただけに上手く行かず申し訳なく思いますが、それでもフワフワして終いも伸びが見られなかった前走とは異なり、良いところを見せてくれました。ハミをかけて気持ちを乗せる形でレースへ臨んでもらいましたが、ペースが速かった分だけポジションがいくらか後ろになり、最後になだれ込むような形になりました。展開面にもう少し恵まれ、ゆったりとした流れの中それなりの位置で脚を溜めて終いを活かすことができれば、さらに前進を見込むこともできるのではないかなと思いますし、チャンスは出てくるはずです。前走に続いて今回も良さを出せなければ頭を抱えてしまうところでしたが、前回の反省を踏まえて掲げた今回の方針に間違いがなさそうなことを確認できたのは収穫でしたし、今後も馬の状態に合わせつつ良さを出せるようにしっかりやっていきたいと思います」(和田郎師) 前走の敗因を踏まえて今回はハミをかけて気持ちを乗せる形で運ぶ作戦を第一に考え、鞍上にその旨を伝えてバトンタッチしたところ、前走とは違う走りを見せてくれました。直線半ばで脚色が鈍り前へと迫ることはできませんでしたが、内容に前進が見られたことは確かですし、今回のようにいい競馬を重ねていって、いつしか現級を卒業してくれる時が来ることを願っています。関西圏のレースの後ということもありますし、この後は状態を慎重に見極めたうえで判断していきます。 |
キャロット公式より |
コメントを見ると前回よりは今回は前進があったという手応えを感じるようなものですが、自分には大差ない内容じゃないかなと思えます。
実際、1着馬との差は前回1秒9差、今回1秒6差。
この条件では先行する脚も、直線での決め脚もなく、時計的な限界もあるというのが現状だと思います。
陣営はこれを継続して同じ条件にチャレンジしていくように思いますが、それだけで現状を打破するのはちょっと厳しいなぁというのがもうここ数戦変わらない個人的な意見。
掲示板を目指すことに意義はないと思うので、調教にしてもレース条件にしてもガラッと変えるようなチャレンジをしてもらいたいところです。