'17 シェドゥーヴル

5歳1月 右膝の骨折が判明し、現役引退となりました

投稿日:2021年1月21日

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5歳馬シェドゥーヴル

去年の12月に2年ぶりに2戦目の出走を果たし、明け5歳での飛躍を期待していましたが残念ながら引退ということになってしまいました。

21/1/19 NF天栄
舎飼休養中です。
「上手く行けば2月の東京か中山かというイメージで少しずつ進め出していました。おそらく後者になるだろうなと思えましたし、焦らず徐々に動かし出していましたが、先週末に膝を少し気にしました。熱感もありましたし、時間をかけて確認を行ってきたところ、膝に骨折線が見つかりました。このようなことになり誠に申し訳ございません。再度の長期休養を余儀なくされますが、クラブとも相談した結果、前走は度外視できるでしょうし、能力は高いはずなので、一度北海道へ移動し、現地で様子を見てもらうことになりました」(天栄担当者)
21/1/20 引退
「当初は今週中にNF早来へ移動し、現地で様子を見てもらうことになっていましたが、移動前にこちらで撮ったレントゲン画像を現地へ送り獣医師に確認してもらったところ、膝の骨が脆くなっていて、今回治癒したとしても三度骨折する可能性も考えられるということでした。牧場としてもクラブとしてもこの馬の能力の高さに期待をかけていたのでいったんは現役続行を望みその方向で動いていましたが、治るのにかなりの時間を要し、なおかつ再々発の可能性が高いとなるとさすがに厳しいということから、残念ながらここで判断となりました。このようなことになり誠に申し訳ございません」(天栄担当者)
「前走後放牧に出し現地で様子を見てもらったところ、トモがかなりくたびれてはいるけれど心配していた傷のほうはそこまでではないというようなことだったので安心していたんです。前走は長期休養明けの影響が多分にありましたから、使いつつ本来の能力を発揮できるようになってくれればと期待し、また次の競馬へ向かえるようになるのを待っていましたが、その矢先に今回の知らせを受けました。期待をかけてもらっていた馬でしたし、初戦のパフォーマンスからして粗削りだけれども能力はあると感じさせてくれていましたから何とかしたかったのですが、力になれず本当に申し訳ございません」(木村師)
比較的順調に育成時代を過ごし、2歳の6月には初入厩を果たすことができました。ゲート試験合格後はNF天栄で乗り込み、秋のデビューを目指し帰厩しましたが、そこで脚を腫らすアクシデントで一頓挫あり、仕切り直してデビュー戦へ向かえたのは暮れの中山の舞台でした。世界的名手ウィリアム・ビュイック騎手を背にして臨み、いきなりから勝利を収めてくれましたが、ゲートの問題、そして直線では大きくヨレる仕草を見せました。そのときの“ビッグベイビー。ビッグタレント”という鞍上の言葉がすべてを表していて、かなり大変ではあるものの能力は相当ということがわかったレースでもありました。残念ながらその時に右膝部分を骨折してしまい長期休養に入り、約1年半ぶりにトレセンへ帰ってきてくれましたが、長期休養によって体を思うように使いづらくなっており、課された2つの再試験こそクリアできたものの体が堪え、免疫力の低下によって傷腫れから体調も下降し、回復にも時間がかかる状況になり復帰戦を前に立て直しを余儀なくされました。そのような状況下で復帰戦へ向かいましたので、質という点で物足りなさがあったのは否めず、レースでは息切れしてしまうことになりましたが、時間を掛けながら段々と本来の力を発揮できる状態に戻ってきてさえくれればまた圧巻の走りを見せてくれるようになると期待をしていました。その期待を胸に今春の競馬を目標にNF天栄で調整を進めてもらっていたのですが、残念ながら再度右膝を骨折してしまいました。骨の部位こそわずかに違えど、今回も長期休養を余儀なくされ、また膝の骨自体がもろくなってきていてまた骨折する可能性も高いことが予想される状況ということでした。たとえ無事であったとしても加齢とともにパフォーマンスを発揮しにくくなることも考えられたことから、木村哲也調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
キャロット公式より

天栄で次戦に向けて動き出していましたが、再びの膝骨折となってしまいました。

「治るのにかなりの時間を要し、なおかつ再々発の可能性が高い」との判断で引退が決定しました。

2歳の早来の育成段階から能力の高さがうかがいしれて、特に印象的だったのが1歳11月の牧場見学での育成厩舎スタッフの言葉。

なにもしなくても17秒くらいは余裕で出る」といった抜群の手応えを聞き、順調に冬を越した2歳4月に再び牧場見学をした際には自分の中でも確信を持てるくらいに能力の高さを疑ってませんでした。

ただし、デビュー前のあたりから脚元の脆さが出てきてしまい、10月東京デビューが頓挫。

仕切り直した12月中山のデビュー戦は記憶に残るものとなりましたが、そこで右膝を骨折。

そこからは脚元の不安との戦いという感じで、4歳12月でようやく2年ぶりの2戦目。

まさにこれからというところだったので、とにかくここから3戦目以降の競馬を見たかった。

大きな期待、想像を膨らませてくれる出資馬でした。

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