3歳未勝利馬イルミナル。
格上挑戦となった新潟芝1800戦のあと、個人的には馬の調子優先にと思っていましたが、陣営の判断は中1週での続戦でした。
20/10/21 奥村武厩舎 |
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21日は美浦坂路で追い切りました(58秒4-43秒2-27秒9-13秒0)。 「少しでも選択肢を増やそうと思い、今週の新潟のレースに特別登録を行っていますが登録頭数は多いですし、状態的に中1週で向かえるかどうかも蓋を開けてみないとわからない部分もありましたので、あくまでも候補としてのものです。そのような状況のなか、昨日軽く動かしてみて、ギリギリ今週の競馬に対応してくれるかな…と思ったことから、今朝の追い切りは入ってもいいように坂路にて単走での追い切りを行っています。動きを見る限り変わりはないので、あとはどこに入るかですね。まずは想定を見て空きがあるかどうかを探し、明日までの出馬状況と馬の状態を見て投票するか否か、するとしたらどうするかを判断していきます」(奥村武師) |
20/10/22 奥村武厩舎 |
22日は軽めの調整を行いました。 「ギリギリまで状況を見た結果、東京のマイル戦へ大野で向かうことにしました。G1の裏ということもあり魅力的ですし、あとマイルという条件もベストと言えるでしょう。輸送も新潟より短いですから、この舞台で力を発揮してもらいたいです」(奥村武師) 25日の東京競馬(3歳上1勝クラス・芝1600m)に大野騎手で出走いたします。 |
キャロット公式より |
条件は東京のマイル戦。
あれ、未勝利馬の格上挑戦って本場で使えるんだと思いましたが、3歳未勝利に限って今開催までならOKだそうです。
まぁ条件は申し分なし。
状態がどうなんだという点のみでしたが、競馬当日の馬体重は4キロ減の410キロで最低体重。
パドックの様子も気が入っているような状態で良いようには思えず。
ゲート入りは問題なしも、スタートは一息で後方から。
出たなりでレースに入っていきますが、頭が高く行きっぷりがいまいち。
直線に入って巻き返せるかと見ていましたが、その余力もないという感じで14頭立ての『13着』で終わってしまいました。
20/10/25 引退 |
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25日の東京競馬ではゆっくりとしたスタートになり後方からの競馬。 脚を溜めて直線へ向いたように見えたが、差を詰めるほどの伸びはなく13着。 「普段の様子では元気があり、今日のレースへ向かうにあたってもギリギリ我慢できているように思えましたので、何とか対応してほしいと願いつつ送り出したのですが、いざスタートを切ると体を上手に使えず苦しさを感じさせる走りになっていました。エネルギーが溜まっていないような感じで、続けて使ったことが辛くなった要因の一つなのかもしれません…。ただし、格上挑戦を行う上で、福島、中京と開催が後ろにずれ込むほど芝の適鞍へ向かいづらくなることが考えられましたから、ここは頑張ってもらうしかありませんでした。デビューからずっと頑張ってくれていた馬でしたし、会員の皆様の期待にも応えたいという思いでしたので何とか勝ちあがらせたかったのですが、結果を出すことができず誠に申し訳ございません」(奥村武師) 始動はやや遅く、年が変わった3歳2月のデビューとなりましたが、いきなり2着、2戦目も2着、3戦目は3着と上位争いを演じていました。距離適性を踏まえると1600mくらいが好ましいと思われる一方で発馬は速くなく、相手関係やコース形態等も考慮しながら挑んできましたが4戦目以降も残念ながら勝ち切ることができず、未勝利戦終了後は古馬に混ざっての格上挑戦を行うことにしました。格上挑戦初戦の前走は古馬に気おくれするような形で伸び切れませんでした。残されたチャンスはわずかということで今回の出走機会については慎重に検討していました。出張の形式から新潟開催と福島開催とでは前者のほうが出やすいと思われること、そして、鞍数等を考えると今開催まで参戦が可能な主場よりも第3場の新潟を考えるのが当然と思われる選択肢でしたが、陣営の柔軟な構えにより、今回の東京のマイル戦へ向かうことができました。しかし、スタートを出なかったとは言え、ひと脚も使うことなく終えてしまいました。体は減りこそしたものの対応できる範囲内と思われ、レース前のテンションもこの馬として考えるとギリギリ我慢できているとも見えるものでした。それでも苦しさを覚えるような走りで残念ながら好走することはできませんでした。この2戦がクラスの壁を感じるものとなってしまいましたので、奥村武調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。 |
キャロット公式より |
レース後には引退が発表されました。
まぁこの結果に導きたかったのかなといった臨戦だったので、一口馬主としてはどうすることもできないですね。
馬の状態を最優先に考えるべきなのは明らかなのに、なぜかそれを選択できない調教師?クラブ?牧場?とにかく一貫性もなにもないという感じでお手上げです。
これを跳ね返すには馬の力が相当求められるところでしたが、前走の横山武騎手のコメントにあったように、本来成長させるべき時期に成長させることができなかったのがすべてという感じです。
あらためて競走馬の成功には関わっている人間の1つ1つの判断がとても重要だということを考えさせられました。
その判断を場当たり的ではなくて大局観を持って判断、接することができる人が、馬を、人を成長させることができるんだと思います。
一口馬主もなかなか勉強させられる事が多いです。
イルミナルの今後は繁殖としての場が与えられることになっているようです。
母としては人に恵まれてほしいと思いますし、その産駒たちは当然期待しています。
これで自分のキャロット出資の3歳世代は4頭出資して勝ち上がり0頭が確定してしまいました。
1歳募集ツアーに初めて参加して出資した世代だったんですが、さすがにこの結果は厳しいですね。
走る馬を選べるなにかがあるわけではないので、走るも走らぬもとはあると思いますが、これからはあまり手を広げず徐々に縮小傾向に。
自分の身近な血統馬で楽しんでいく方向ですかね。