'17 アップライトスピン レース出走

4歳4月 7戦目 東京競馬(石和特別・芝1800m)に大野騎手で出走

投稿日:2020年4月26日

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4歳馬アップライトスピンです。

今日の東京9R・石和特別(芝1800)に大野騎手で出走しました。

帰厩した3月26日以降の近況から。

帰厩~レース直前

20/3/26 池上厩舎
26日に美浦トレセンへ帰厩しました。
「前走後の馬体の細化具合から回復に少し時間がかかるかもしれないと心配していましたが、想像より早く回復してくれました。それならば春前半のうちに競馬へ向かえるのではなかと思い、相談した結果、このタイミングでトレセンへ連れてくることにしました。山元では周回コースを使ってゆったりと乗る調教までだったので、今回はトレセンでの調整期間をいつもより長めに設定して仕上げていきます」(池上師)
20/4/1 池上厩舎
1日は美浦南Wコースで追い切りました(70秒1-54秒7-41秒0-12秒7)。
「先週帰ってきてじっくり動かし出していますが、いつもと感じが違いますね。山元トレセンで坂路の乗り込みがなされていない分だけ硬く感じます。坂路に入ってトモをしっかりと使い、いわばストレッチのような形で体を動かせていない分もあるのかもしれません。ただ、そういったことも見越して早めに持ってきていますし、上手く持っていければと考えています。体も今回はちょっと寂しく映り、最近は490キロオーバーで入ってくるところが484キロ。そして、2日ほどはカイバをしっかりと食べられずにいたので減ることを想定していました。いつも環境が変わって10キロほど減る傾向にあるので致し方ないな、場合によっては今週時計を出さなくてもいいかと思っていたのですが、今週に入って改めて計測したところ思いのほか増えてくれていて484キロでした。これならばストレッチ目的で体を大きく使わせるように走らせてもいいのではないかと思えたので、今朝時計を出しました。コースに入って単走、馬なりでサラッとした内容ですが、今週からやれたのは好材料と見ていいでしょう。あくまでも今後の状態次第になりますが、最短目標を東京開幕週に置き、必要と思えれば順次スライドしていく形で調整していきます」(池上師)
20/4/8 池上厩舎
8日は美浦南Wコースで追い切りました(68秒1-52秒6-38秒7-12秒2)。
「全体的な硬さは徐々に癒えてきたかなと思える状況になってきています。それに伴い今朝は併せ馬での追い切りを行うことにしました。ビッシリというわけではないものの、じわっと動かし出し、終いまで伸ばせていて、悪くない動きを見せてくれています。先日の計量で488キロと、体は減るどころか増えている状況です。少しずつではあるのですが中身が入ってきていて成長を感じますね。ここまでの印象は悪くないので、このまま上げていっていい状態で再来週の競馬へ向かえるように持っていきたいです」(池上師)
26日の東京競馬(石和特別・芝1800m)に大野騎手で出走を予定しています。
20/4/15 池上厩舎
15日は美浦南Wコースで追い切りました(69秒6-53秒5-39秒1-12秒1)。
「今日のアップライトスピンの追い切りを僕が担当することにしました。この馬の軽めのときに乗ったこともありますが、追い切りではそう多く乗っていないだけに他の乗り手と今日との比較はしづらいものの、外から見ている感覚と乗ってみての感覚をすり合わせることができました。見ていても感じていましたが、実際のところ右前脚の捌きに硬さを感じます。ただし、すごく気にするほどのことではなく、人によっては言及もしないかなというレベルで、おそらく競馬へ行ってしまえば気にならないくらいのものと捉えています。全体的な走りに影響を及ぼしているわけでもなく、楽に動けていて、むしろ動きすぎて速くなるのをセーブしなければというくらいだったので調子自体に問題はないと思えます。助手に言わせると“もっと沈む気はする”とのことですが、そこに関しては正直競馬へ行ってみないといい走りができるかどうかは判断がつきません。もちろん、硬さが今以上に目立ってきたりするようだと切り替える判断も必要になりますが、今のままなら前向きに考えていっていいでしょう」(池上師)
26日の東京競馬(石和特別・芝1800m)に大野騎手で出走を予定しています。
20/4/22 池上厩舎
22日は美浦南Wコースで追い切りました(67秒5-52秒3-38秒7-12秒5)。
「今週末の競馬に備えて今朝、当該週の追い切りを行いました。変わらずウッドチップコースで伸ばしていますが、余裕のある動きでしっかりと走れていました。ただ、毎週お伝えさせていただいていますがちょっと硬さがあって、悪いわけではないけれど、良い頃とは少し違うのかな…完全には解消されていないのかな…という感覚がどうも残ります。そうは言っても、おそらく競馬へ行けば気にならないレベルだとも思っているので、競馬へは向かえますが、そういったことからやや半信半疑な部分があるのは否めません。馬も少し変わってきている部分はあると思います。一時に比べると厩舎にいる間の馬体重の増減幅はそうなくなってきつつあります。今週計測した際の馬体重は488キロでしたし、稽古を積んできてもそう減りません。ただ、競馬へ行くと減る印象を持つようになってきているので、以前と馬が違ってきているというのはあるのでしょう。硬さ云々もそのひとつのうちかと…。自信を持って大丈夫ですと言い切れないのは申し訳なく思いますが、今の状態でどれだけやれるのか。これでやれると思えれば、もちろん今後につながるでしょうし、是非そうなってもらえればと願っています」(池上師)
26日の東京競馬(石和特別・芝1800m)に大野騎手で出走いたします。
キャロット公式より

ひとつ、この馬のポイントとしては競馬を迎える際の馬体重の増減ですね。
帰厩直後が484キロが物足りない感じでしたが、調整を進めてきて直前の馬体重も488キロ。

調教も相変わらずいい時計を出すことができていてやはり動けるなという印象。
1週前には調教師が騎乗しての調教・・ってデビュー以来、初めてのことだと思いますが(笑

その時に右前の硬さを感じるということで今週もそのあたりのコメントを交えてですが、うーんそこまで気にしなくてもいいんじゃないかということかなと。

最後の「以前と馬が違ってきているというのはあるのでしょう」というコメントもありますが、文章を読んでも何を取ってそのように感じているのか理解が難しく、ポジティブな意味なのかネガティブな意味なのかもよくわからない・・。

とにかく、能力を信じて自身を持って送り出してくれればいいのにという感じで今日の競馬を迎えました。

パドック・返し馬

注目していた当日の馬体重が470キロで前走から増減なし。
やはりレースになると減ってしまうのかと。

でも馬体を見てもちょうどよい体つきに見えて、そこまで気にしなくてもいいかなと。
無観客なのはプラスで落ち着きもあるようでした。

3場開催のタイトなスケジュールながら、本馬場入場も流してくれたグリーンチャンネル。

誘導馬2頭が、アロヒラニクリプトグラムで元キャロット馬でしたね。
これはサインなんじゃないか?と(笑

本馬場に入って気合が入るのはいつもの様子。
そこから京都のレースに切り替わるまでアップライトスピンを追ってくれるサービスもありましたが、気合が入りすぎてということもなさそうで返し馬もクリアできたという感じでした。

あとはどういうレースプランで臨むか。
昨日、今日の東京はとにかく強風が凄かったみたいで、昨日のイルミナルで触れらなかったんですが420キロと小柄な馬体には直線は堪えたんじゃないかなというくらいに直線では向かい風がキツそうでした。

今日は中継を見ていてもさらに強いんじゃないかと思えるくらいで、まぁポジションを取りに行くにしても前に馬を置いて風よけに使いながらというのは考えられる状況でしたね。

レース

頭数は10頭と手頃な頭数となった石和特別。レースがスタート。

キレイに揃ったスタートで、アップライトスピンの大野騎手も促しながらなので前から行くプラン。
よし!と思いましたが、そこから思ったように前に付けられずに収まった位置が後から3番手。

ちょっと後ろすぎるな・・というのと馬群がひとかたまりでどう見てもペースが遅そう。

隊列が変わらないまま先頭が残り800mを通過して61秒8。
1番人気のレーン騎手のヒシイグアスは3番手でその差が4馬身くらい、上がりの勝負になるとこの時点でもう厳しいなと。

直線に向いてすぐ外に7番のファストライフに被されるような形で入ったのもキツイ形。

前にいたヒシイグアスが確実に脚を伸ばすと外の進路が開いて、アップライトスピンも末脚全開。
大きなフットワークで一完歩ずつ確実に前との差を詰めてきますが、楽に抜け出したヒシイグアスに並ぶまでは到底難しく、2番手に上がったところがゴール。

いい脚を使ってくれたものの『2着』という結果は前日と同じ(笑

しかも連日のレーンx堀ライン。
ヒシイグアス、ミナリクさんで2連続で取りこぼししてないでよと思わざるをえずでした(笑

レースを終えて

20/4/26  池上厩舎
26日の東京競馬では中団で折り合いをつけつつ進む。
勝ち馬の真後ろの位置で直線へ向き追い出すが、追い詰めるものの並びかけるまではいかず2着。
「メンバーを見てそこまで流れないだろうということは想像できましたので、真ん中の枠ということも踏まえて大野にはある程度出してほしいというリクエストをしていました。実際のところ意識して取りに行ってくれたもののポジションは中団から。そして出すに出せず、仕掛けを待たされた分だけ届かずというものになってしまいましたね…。今日は風がかなり強く、みんなが風よけをつくりたいという意識を持っていて馬群が密集していて、内にも前にも有力馬がいる状況でもあり、動けずあの形になったのも致し方ないですよね。結果こそ一番いいものにならず悔しいのですが、“硬さはそこまで気になりませんでしたよ。落ち着きもあって、脚も使えましたし、問題なかったと思います”と大野は言ってくれたし、事前に心配していたことは杞憂に終わりました。あとは、馬体重ですね。レースでの比較では増減なしでしたが、トレセンにいる時との比較ではやはり減りました。数字より大きく見せる印象を受けていたですが減っていましたし、硬さや体の増減の強い方などはやはり以前と異なってきているのかなという印象を受けます。このあとは、あくまでも回復具合によるかな…と考えています。可能ならば春開催のうちに再度向かえればという思いがあるものの、無理してパフォーマンスを下げてダメージを蓄積させても意味がないので、慎重に判断していきます」(池上師)
今回の調整では動けているはいるものの若干硬さが見られ、半信半疑な部分があったのは否めませんでしたが、結果からするとパフォーマンスに影響はなかったように思います。馬の成長によって変わってきている部分があるのは確かなのでしょうが、レースの走りは良かったので、見極めと馬体のケアをしっかりと行いながらレースへ向かっていければと思います。今後については減った馬体の戻り具合など、レース後の状態をよく確認しながらどうしていくか検討していく予定です。
キャロット公式より

スタートしてからのポジション取りについては「出していってほしい」という指示もあったようですが、行きっぷりも良くなくあの位置に収まってしまいました。

おそらくあそこからさらに出していくと折り合いを欠くという意識があってあれ以上出していけなかったんじゃないかという風に見えました。

ただ、あそこからさらに出していって、かつ折り合える騎手は、たぶんいるんですよね・・。

年が明けて2勝クラスの競馬が3戦目。
0秒0差、0秒3差、0秒1差と十分このクラスでのメドが立っていて、今日も直線ではいい脚を使ってくれて結果を出してくれていますが、正直、取りこぼし感も強い結果でもあるかなと思います。

トレセンにいる時とレースで、やはり馬体重が減ってしまったということもありますが、同じことを続けていても前進がないかなとも感じるところ。

デビューから同じ騎手でと古き良き時代の感覚は持ち合わせている方だとは思いますが、あくまでも馬のことが第一。
なにかを変えていかなければという時期にきているかもしれません。

 

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