会社でYahooニュースを見ていたら(オイ 気になる記事がありました。
強い関東馬づくりへ、美浦トレセンの本格的な施設改修が検討されていることが16日までに分かった。JRAが改修を検討しているのは追い切りの主舞台になっている坂路コース、南馬場Wコース。すでに日本調教師会関東支部の役員ら関係者と協議に入っており、3月にも概要が発表される。
ソース:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180217-00000069-spnannex-horse
で、特に目を引くのが、
施設改修の目玉になるのは坂路コースの拡充だ。93年にオープンした美浦の坂路は04年に拡幅工事を行ったが、栗東とは依然として勾配に大きな隔たりがある。現在、高低差18メートル(勾配=前半400メートル0・625%、後半350メートル3%、残り50メートル4・688%)のコースを高低差32メートルの栗東(勾配=前半230メートル2%、後半570メートル3・5%)並みに拡充する計画
これ、坂路コースの拡充ですね。
というのも最近ちょうど美浦の坂路について考える機会がありました。
実はこれまで自分の出資馬が美浦の坂路でタイムを出すことがほとんどなく、
一競馬ファンとして「なんとなく」美浦の坂路は予想の参考外。
そんな感じでなんとなく意味のないようなものという意識がありましたが、
先日アランブレラが美浦坂路でタイムを出したことで、
実際どうなんだろうと調べてみたのがキッカケでした。
調べると、JRAの公式サイトにトレセンに関するページなんてのがあるんですね。
美浦:www.jra.go.jp/facilities/tc/miho/index.html
栗東:www.jra.go.jp/facilities/tc/rittou/index.html
美浦・栗東ともに施設ガイドをクリックすると調教施設の紹介があります。
そこで紹介されている美浦坂路と栗東坂路の違い。
まず美浦坂路の馬場断面図
栗東坂路の馬場断面図
え、ウソ・・と言いたくなるような違いが・・(笑
どちらも計測区間は800mですが、
美浦の場合は、前半の400mは上り勾配が0.625%。
助走区間の270mに至っては平坦。
一方の栗東は助走区間から上り勾配2.0%が始まって、
70m過ぎから計測開始して300mまでは2.0%の勾配続き。
そこから570mの距離を勾配3.5%の坂が続き、
スタート地点から26mの高低差を駆け上がります。
美浦も後半の400mから350mの上り勾配3.0%になりますが、
それでも栗東の3.5%に及ばず。
残り80mから勾配4.688%になりますが、
スタート地点から15.3m上がったところがフィニッシュ。
これを見ると、美浦坂路の最初の400は、
栗東に比べたらほぼ平坦と言っても過言ではなく。
上り勾配も美浦の後半の勾配3.0%は、栗東の勾配3.5%より低く、
距離も美浦350m(3.0%)+80m(4.7%)に対し、栗東570m(3.5%)と短い。
そりゃ美浦の馬は坂路使わないでしょという・・。
坂路調教やってたら栗東の馬と差がつくのは歴然という違いがありました。
美浦の坂路時計を見るなら、ラスト2F、1Fに価値があるかなくらいで、
それでアランブレラの時計もラスト1Fに注目して強調しました。
saipan.publog.jp/archives/1069646033.html
そう思っていたところに冒頭の記事。
美浦の坂路を、
「高低差32メートルの栗東(勾配=前半230メートル2%、後半570メートル3・5%)並みに拡充する計画」
ということ。
まさにタイムリーなニュースでした(笑
これならば自分が競馬を見始めてるころからの西高東低も改善するんじゃないか。
関東馬に出資を多くしていきたい(現地観戦、天栄見学)という思いもあるので、
なるはやでこの拡充計画が実施されたらいいなと思ってます。
3月に定例会見などがあるということで続報にも注目です。