3歳2勝クラスのククナ。
春は桜花賞、オークスと走った反動もあり、夏場の立ち上げが遅れトライアルを含めた秋華賞路線は断念。
復帰戦は東京の開幕週・山中湖特別(芝2000)となりました。
当日は現地の東京競馬場で観戦していましたが、写真の取り込み・選別がまだできていないのでとりあえずレースの結果だけ。
少頭数で縦長の展開となり、仕掛けどころが難しい中でも確実に脚を使って残り200で先頭に。
そこからオークスの鞍上だった横山武史騎手騎乗のモリノカンナチャンの強襲にあいますが、これを退けてクビ差での『1着』
21/10/9 栗田厩舎 |
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9日の東京競馬では五分のスタートも控えて中団を追走する。直線へ向いてから少しずつ勢いを乗せていき外から一完歩ずつ差を詰めて交わすが、最後は内から伸びてきた馬との接戦になり、わずかに制して優勝。 「やってみないと、というところはありましたけれども、内心ここでは負けられないという思いもありましたので、無事に勝つことができてホッとしました。会員の皆様おめでとうございました。ジョッキーに話を聞くととても褒めてくれていました。“乗り味がいいし、行儀もいい。ただ、まだトモがね…”ということも言及してくれました。先頭に立つと、ブレーキまではいかないもののふわーっとし、内から馬が来てくれたらまた頑張れるという感じでしたから、もう少し体がパンとしてしっかりと走れるようになってもらえればということでもあるでしょう。言及されたトモに関しては我々厩舎としても肩まわりだけでなく気をつけているところでもあり、おそらく牧場でも慎重に対応してもらっていると思うので、ジョッキーの感触もやはりそこと、今後のポイントであることを改めて確認できたレースでした。今日はいくらか恵まれていたところもありましたので今後は厳しい戦いが待っていると思いますが、馬の成長を図るとともにまたいい競馬をさせてあげられればと思っています」(栗田師) 春はクラシックの舞台に歩を進めて好走してくれていましたので、自己条件戦からスタートする今回はできることならばおとしたくないレースでした。9頭立てと頭数は少なく、名手のリードで落ち着いて走り、改めて良さを引き出してもらえればと期待していたところ、前半から上手に立ち回ることができていました。ピッチな走り方で追い出してからも細かく刻むように脚を回転させて徐々に伸びてきました。前を交わせそうに見えたときにホッとしたのもつかの間、内からもいい脚で伸びてきていた3歳馬がいたのでヒヤリとしましたが、最後はねじ伏せてくれ、未勝利勝ち以来の待望の2勝目を挙げてくれました。このあとは3勝クラスに上がり、今回以上に厳しいメンバーとの戦いになることは間違いないでしょうから、何とかまたいい競馬をしながら結果を出し、上の舞台で戦えるようになってくれることを願っています。春以来の出走後とあってこのあとについてはレース後の状態をしっかりと確認したうえで慎重に判断していきます。 |
キャロット公式より |
レース後のコメントは馬体が成長途上であることを感じさせるもので、楽な、派手な勝ち方とはいきませんでしたが、着実に、先々に向けて大きな2勝目となりました。
レース後は天栄に放牧に出ていますが、牧場側のコメントとしても「前回送り出すときの状態は良いと強気に言えるものではなく、もう少し良くなってほしいなと思える状況でもありました」といったものだったので、その状態でも2勝目を上げられたのは本当に大きかったです。
青写真では次は11月後半の東京でと思っていましたが、馬体の成長という話と調整過程からしてもう少し先の目標になりそうですかね。
まぁ、とにかくこの秋はククナがこれまでに先着を許した馬たちの活躍が凄まじいこと。
アルテミスS2着で勝ったソダシは桜花賞馬、札幌記念勝ち。
シンザン記念4着の勝ち馬ピクシーナイトはスプリンターズS勝ち。3着バスラットレオン、2着ルークズネストも春にG2、G3を勝っていたわけで。
クイーンC3着の勝ち馬アカイトリノムスメは秋華賞を勝ちと、とにかく走る走る。
これらの対戦馬たちに戦歴として先を行かれてしまいましたが、まだまだこれからでしょう。
栗田調教師も先週の菊花賞・タイトルホルダーで開業11年目にしてJRA・G1初制覇
ククナのこれまでの対応からしても納得の勝利という感じですし、来春にはククナを東京のG1の舞台を目指せるよう期待したいですね。