4歳1勝クラスのシェドゥーヴル。
実に2年ぶりの競馬を無事に走り終えました。
馬体重は502キロで2歳12月の新馬戦から12キロ増。
成長期の3歳、4歳を経て増えすぎずの馬体増でしたが、見た目には絞る余地がありそうな身体つきでした。
グリーンチャンネルの一瞬しかパドックの様子は見れませんでしたが、変に煩い様子もなく歩けているようでした。
ファンファーレが鳴ったときにはすでにゲートの中。
偶数番の馬のゲート入りからギリギリまで厩務員さんがゲートの中に付いていたようですが、最後の馬のゲート入り前に離れて、スタート直前も変な動きはなし。
ゲートが開いて、少し伸び上がるような形にはなりましたが無難に出てまずは第一関門はクリア。
ダッシュも悪くなく自然と前目のポジションをうかがう勢い。
鞍上のルメール騎手も出していく感じではありませんでしたが、自然と2番手、さらに前に出ようというところで抑えるとシェドゥーヴルが頭を上げる形に。
抑えられると折り合いを欠くことなく4番手に収まって1コーナーへ。
向こう正面に入ってすぐに残り1200mのハロン棒、先頭の前半1000m通過が60秒台と少し速めのペース。
この日の中京芝は直前の2歳新馬戦・芝1400でレコードが出る高速馬場でしたが、2200戦で60秒5の前半の入りはさすがに先行勢には辛い流れ。
ポジションは変わらないまま3コーナーから4コーナーへ、残り600地点では右ムチの入る手応えで直線へ。
先行した3頭を追いかけますが差は縮まらず。
逆に後方から勢いよく上がってきた3歳馬2頭と内の先行馬の間に挟まれるような形になりますが、そこで抗う余力はなく。
しかし、自身より先行した3頭の内、逃げた馬と2番手の馬は交わしたところでゴール。
2年ぶりの復帰戦を『10着』で走り終えました。
20/12/6 木村厩舎 |
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6日の中京競馬ではまずまずのスタートから好位4番手につけて進める。4角からステッキが入り直線粘り込みを図るが最後は余力がなくなり10着。脚部不安を癒し、発送調教再審査、平地調教再審査をこなし、脚元の傷を癒すために時間を要し、前走から約2年ぶりの出走となりました。細心の気を遣っていてもなお脚元に傷をつくってしまっていたので、擦過傷を負いにくいポリトラックコースでの追い切りに終始せざるを得なかったこともあり、中身を含めて万全とは言いにくかったのではないかと思います。そのことも踏まえてまず無事にゲートインすることが第一目的でしたので、そういう意味では無事にたどり着けたのは何よりでした。直線での走りを見ていても久々によるガス欠と思える内容で、今回ばかりは致し方ないと思いますし、まずは無事に出走できたこと、そして再審査を受けたそれぞれの課題も概ねこなしてくれたのではないかと思えるので評価できればと思います。そして、今回の経験を今後に上手く繋げらればと願っています。今後についてはレース後の状態をしっかりと確認してから判断していきます。 |
キャロット公式より |
今回の目標はまずは無事にレースを終えること。
脚元の擦過傷のこともあり思うように負荷を高められなかった経緯もありました。
その中でゲート入り、スタート、道中の位置取りなど荒削りというよりはむしろセンスのあるところを見ることができましたし、精神面でも程よいところで収まっている様子でレースを終えることができたのは良かったのではと思います。
レース後は調教師コメント、騎手コメントはありませんでしたが、水曜日の更新を期待して。
まっすぐ走り終えたので脚元の方も何事もなくを願いますが、さすがにこの過程での1戦だったので放牧が既定路線かもしれません。
いずれにしても2年ぶりのレース復帰ができたわけですし、明け5歳で巻き返していけるようにこの1戦を次に繋げていきたいところです。