先週の土曜は東京競馬場で現地観戦。
記事を上げるのに1週間かかってしまいました(笑
お目当てはこの日のメイン・アルテミスS(GⅢ)に出走するククナでした。
馬体重は前走の札幌未勝利戦勝利時から8キロ減の450キロ。
前走が短期間での12キロ増でしたから、余裕のあった状態からフィットした状態という感じと見ました。
パドックの周回ではテンションが上がっているということはなく落ち着いて周回していましたし、良い精神状態で臨めるかなというところでした。
返し馬もスムーズに入っていきました。
本番前の練習!
ゲート入りもすんなりでレースがスタート。
ゲートも普通に出て馬なりで真ん中あたりの位置に収まりますが、前が引っ張っていかない感じですぐに「スローペースだ」とわかるような馬群ひとかたまり状態。
ククナは6番枠でしたので周りに囲まれている状態でしたが、現地目線で「ちょっとポジション下がった?」と思ったらルメール騎手も手綱を抱え気味でポジションも全体の3/4あたりに落ちて、3コーナーに入ったところでは後ろから4番手。
先頭が800mを通過して、そのタイムが48秒台。
瞬間「レッツゴードンキの桜花賞」が思い浮かびましたが、ククナの最大の長所、母譲りの瞬発力が発揮できる展開だとも思いました。
直線に入ってどこから抜けてくるかと見ていましたが、エンジンを吹かしつつ進路を探して、外に出せたのが残り300あたり。
それでもそこからまとめて来られると思うくらいに自信はあったのですが、自分としては軽視していた1番人気のソダシが先行から抜けきって先頭に立っていたところ。
前が空いて、ムチも入ってエンジン全開のククナも、伸びのあるフットワークでグングンと前を詰めてきますが、ソダシまでは1馬身3/4届かずに『2着』での入線でした。
戻ってきたククナと鞍上ルメール。
視線の先には・・
勝ったソダシと吉田隼人騎手。
一緒に引き上げていきました。
ホースプレビューに帰ってきたところ。
ここでソダシに駆け寄る須貝調教師を見て「あっ、須貝ワンツーじゃん」と気づいたのですが、その時に気づかずにあとで写真を見て気づいたのが・・
須貝調教師がククナに駆け寄ってきていて、頭なでていたこと!
写真撮ってたのに気づかんかった!
母クルミナルの能力を認めてくれていた須貝調教師。
仔の走りにこの笑顔といった感じで嬉しい一枚になりました。
20/10/31 栗田厩舎 |
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31日の東京競馬では中団で進めるが勝負どころ前で位置が下がり、直線では外から良い脚を使って追い上げてくるも2着まで。 「序盤は悪くない形で進められているなと思っていたのですが、道中で2度ほどぶつけられたりして後ろになってしまいましたね…。おそらくペースが落ち着くだろうということもわかってはいたのですが、あのような形になり後ろからになってしまったのは痛恨でした。それでも最後に外へ出すとグッと来ることができていましたし、ルメールも“力があるね。瞬発力がいい”と言っていました。“これも競馬…”と言い聞かせるしかないのですが、今後のために賞金を加算できたという最低限の目標を果たすことはできていますから、前を向いていきたいです。そして、この馬の評価が下がるものではなかったですし、来年良い競馬ができるようにしていきたいです。今回はしっかり仕上げて臨んだレースでしたので、レース後の状態を慎重に確認しておきます」(栗田師) タイミングよくスタートを切ることができ、前を見る形で進められていましたが、前が窮屈になったのか位置を少し下げてしまうことになりました。直線でも進路を探していく必要があり、外に出してようやく追い出すことができたのですが、先に抜け出していた勝ち馬には及びませんでした。良い脚を使えているだけあってスムーズであれば…とつい思ってしまうほど悔しい気持ちですが、来春へ向けての賞金を加算できたことは悪くないことと捉えて気持ちを切り替えていかなければいけないと思っています。前走からここへ向かうまでの過程の様子からしっかりしきれておらず、これからと感じさせるところがあった馬でもありますから、今後については慎重に判断していければと考えています。 |
キャロット公式より |
前半のポジショニングは、道中で2度ぶつけられたことであの位置になったということ。
やはりこの時期の2歳馬なのでフラフラとしていて6番枠というのが響いてしまった形でした。
まぁそれでも直線の伸びは強烈でした。
母譲りの大きな武器を引き継いでいるのを再確認できて満足です。
20/11/4 栗田厩舎 |
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4日は軽めの調整を行いました。 「前走後、空港ならびに天栄で調整をしてもらっていた時の様子からして、少なくとも今期は1回かな…続けて使っていくことは反動面を考えると良くないかな…という話を聞いていたので、今回のレースはターゲットを絞って、しっかり仕上げて臨むようにしました。ほぼほぼ思惑通りに調整できましたし、いい仕上がりでレースへ送り出せたように思います。それだけに勝ち切れなかったことは非常に残念ではありましたけれど、良いところを見せてくれましたし、そん色ないくらいのパフォーマンスを見せてくれたうえで賞金も加えてくれましたから、来年に楽しみを持てたと思っています。レース後ですが、さすがにしっかりとした脚を使ったからか、右前脚にソエの症状を見せています。楽をさせれば安定して来るとは思いますが、こういう状況からも無理をせずお休みして来年に備えられればと考えています」(栗田師) |
キャロット公式より |
レース前から今年の1回、アルテミスSに全力という雰囲気だったので次走は来年ということに。
まぁ実際は状態云々関係なく阪神JFに向かうことはできるんだと思いますが、このレースに送り出した時の牧場判断では2歳のこの時期に無理して行った時の反動よりは、成長途上の中で間隔をあけて使っていきたいという判断なのかなと思います。
来年ということで早ければ中京開催のシンザン記念、遅くとも東京のクイーンCあたりの選択になるんじゃないかと。
今回のアルテミスSは2着でしたが賞金加算ができましたし、来年の最大目標・牝馬クラシックに向けては大きな賞金加算になったのは間違いないと思います。