'15 フェールデクール

2歳10月 現時点では「腱まわりの炎症、腱自体に損傷なし」

投稿日:2016年10月14日

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デビュー戦後の右前脚の張りは、とりあえずキツイダメージはなかったキャロットフェールデクール


先週天栄に放牧となりました。

10/9  NF天栄
8日にNF天栄へ放牧に出ました。
「レース翌日に一回検査をしましたが、先日改めてエコー検査をしました。その結果も良い意味で変わりはなく、直後の腫れだけで見れば屈腱炎を疑われそうなものでしたけれど腱まわりの炎症ということでした。ただ、外部からとは言え負担がかかっていたのは確かで気をつけないと腱にダメージを与えかねませんから、ここは無理をせず楽をさせることになりました。一度放牧に出していてスタッフにも引き継いでもらっていますので、用心しながら動かしていってもらうことになると思います」(高柳師)

10/12  NF天栄
ウォーキングマシン調整を行っています。
「レース後脚元に腫れが見られたということで、週末まで様子を見てもらったうえでこちらに帰ってきています。現段階では腱自体に損傷はなかったということですが、気をつけないと影響が出る恐れもないとは言えないでしょうし、まずは慎重に様子を確認していこうと思っています」(天栄担当者)

ということで、屈腱炎という言葉が登場するヒヤヒヤな更新でしたが、
現時点では「腱まわりの炎症腱自体に損傷なし」ということです。

必要以上に心配するのもあれなので、まずは慎重にケアしてもらいましょう。

フェールデクールは屈腱炎という診断ではなかったですが、
今週引退が発表されたリオンディーズ、秋華賞を断念したシンハライトをはじめ、
デビュー目前の牝馬が発症するなど、暗いニュースが続いています。

あらためてこの屈腱炎とはどういう病気か調べてみましたが、
「屈腱炎」とGoogle検索してヒットした「知ってるつもりの屈腱炎竏シ」というpdfが
まとまっていてわかりやすかったです。
ページを遡ってみたら「軽種牡馬育成センター」というところの資料でした。

・屈腱とは、馬の前脚にある浅指屈筋腱(浅屈腱)のことを指します
 → ヒトで言えば、中指から手首の手のひらの腱
・腱はコラーゲンというタンパク質の糸が寄り集まってできた腱線維がまっすぐに規則正しく配列した構造
 → 正常な屈腱
・屈腱炎は、「屈腱にある一部の腱線維が切れたり、変性したりして、出血と炎症が起こる病気」
・腱のタンパク質は42度で変性する
・運動時に体温が上昇することで、腱線維の多くが細くなってしまう変性が起こる
 → 運動後に保温した脚は変性が見られ、冷却をした脚は正常という実験結果
・屈腱炎が治るということは、腱線維の消化(発症から2週間~2ヶ月)の後に、
 新しい腱線維が作られ、さらに腱線維が元のように規則正しく並ぶために多くの時間を要する

引用元:公益財団法人 軽種牡馬育成センター

ということで、冷却することが効果がありそうなので、
脚を冷やしながらトレーニングする方法はないのかと思ってしまいますが、
運動後のケアを尽くしてもなお屈腱炎を防げないというのが現状のようです。

屈腱炎を防ぐ方法が発明できればノーベル賞ものかもしれません。

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