■ 5/24 須貝厩舎
24日の東京競馬ではゲート入りを手間取って、スタートもゆっくりになってしまう。
道中は中団の外を追走し、直線では上位3頭の叩き合いになるが、最後は差を詰められず3着。
「ここを目標にしっかりと仕上げていたこともあってか、ゲート裏では我の強いところを見せてしまいました。
とは言えそこでムチを入れるなど怒るとレースそのものに影響してしまうでしょうから、ゲート再試験は覚悟の上でとにかく馬の気が向くまでは我慢して待ちました。
ゲートの出に関してはいつもそれほど速くないですし、今日もゆっくりになってしまいましたが、さすがに後ろから勝負するのはきつい馬場でしたから、ある程度の位置につけていきました。
初めての左回りでコーナーでは少し右に張るところはありましたが、それでも許容範囲内でしたし、前に目標を置いていいリズムで運べたと思います。
直線でもいい脚を使ってくれたので行けると思ったものの、最後は同じような脚になってしまいました。ゲートでは他馬に迷惑をかけてしまいましたが、今日の枠なりの競馬をして力は発揮してくれたと思いますし、それだけにあとは先頭でゴールできれば良かったのですが…。申し訳ありません」(池添騎手)
「春の大一番に備えてしっかり馬を造って、なおかつ初めての長距離輸送。
3歳牝馬にとってはハードな面はあったでしょうし、馬体は減ってしまいましたが、馬のデキ、そして着いてからの雰囲気も良かったですから、力を出せる状態にはありました。
レースではもう少しのところまで来ていましたから、余計に悔しい気持ちですね。
終いにかけてちょっと狭くなってしまったのでそれがなければまた違った面はあったかもしれませんが、そうでなくても勝ち馬の勢いは良かったですし、今日はこの馬の力を発揮しての結果ですからしっかりと受け止めなければなりません。
それでも、今日は外枠で終始外を回りましたし、その差もあったでしょう。
今日のゲートに関してはちょっと難しさを出してしまったとは言え、元々トレセンでゲート試験をパスするまでにはかなり苦労したくらいです。
そこから短期間のうちに確実に力をつけて来てくれ、その中で今日も上位に来るのですからこの馬の頑張りには本当に頭がさがる思いです。
たくさんの声援をいただいたと思いますからそれに応えられず本当に悔しいですし、申し訳ない気持ちで一杯ですが、秋にはさらに強くなったクルミナルの姿をお見せできるようにしていきたいですね」(須貝師)
ゲート入りをごねるなど難しさを出してしまいましたが、レースの中ではしっかり折り合って、直線もこの馬の力を発揮してくれたと思います。
結果は3着と悔しさもありますが、それでもデビューからここまでの短期間の成長には目を見張るものがありますし、現状でもこの世代の牝馬の中で上位の走りをしてくれています。
この後については放牧を挟んで秋以降の競馬に備えていくことになりますが、本日の競走でゲート再試験を課せられました。
次走前にはそれをパスする必要がありますが、能力の高さは言うまでもありませんし、春の悔しさをしっかり晴らすような素晴らしい走りを期待したいものです。
はい、外枠で力を発揮したということです。