3歳馬レッドベルジュールです。
年明けの1月6日に喉の手術を施して、その後はファンタストクラブで復帰に向けてステップアップしています。
手術に関しては「完璧な処置ができた」ということなので、あらためて復帰時の走りが楽しみになります。
2020.02.07 : ファンタストクラブ |
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担当スタッフ「引き続き舎飼なので大きな変化はありませんが、普段の所作に活気を感じますし、飼い葉の食いも来場当初に比べればよくなっていますね。それでも牡馬にしてはガツガツといった感じではないのですが。運動開始までにはもう少し体をパンとさせたいところですね。喉の経過は順調ですし、傷口に関してはもう心配ないと思います。ただ、この疾患というのは走らせてみないと分からない部分も大きいことは確かです。持っている素質が高いことは分かっているので、大きいレースに間に合わせたいという気持ちはありますが、まずは馬本位で立て直していければと思います」 |
2020.02.14 : ファンタストクラブ |
担当スタッフ「先週末、喉の状態を内視鏡で確認したところ経過は良好でした。レースにいってどうかというのは今の段階では何とも言えませんが、現時点では完璧の処置ができたと思います。その後はマシン運動から立ち上げて、今週から騎乗運動も開始しました。まだ常歩、速足だけですが、しばらく舎飼のみでかなり筋肉も落ちていますし、ある程度じっくり進めていく必要がありますね。運動を進めていけば飼い葉も食べると思いますし、相乗的に良くなってくると思います」 |
2020.02.21 : ファンタストクラブ |
馬体重474キロ。 担当スタッフ「今週もマシン運動、常歩、円馬場で速足2000mまで距離を延ばして乗っています。脚取りは軽く、この程度であれば喉も気になりません。ただ、先週末の軽量で474キロですから、前回競馬に使った時とほぼ同じ。見た目にもほっそり見えますが、やはり筋肉は落ちていますね。本来なら牧場では最低でも500キロぐらいまで増やしたいところですね。まずはゆったりしたペースでじっくり身体を作りながら、今後の負荷の強い調教に備えていければと思います」 |
2020.02.28 : ファンタストクラブ |
馬体重474キロ。 担当スタッフ「屋内のミニダートコース2000mを軽いダクで乗っています。先週末に少し歩様が乱れましたが、数日様子を見ても問題なかったので、また騎乗運動を再開したところです。まだ体の線が細く、毛艶や肉付きなどもこれからといった感じですね。この馬の気質からいって、気性ももっと煩いくらいでいいと思います。立ち上げたばかりですし、馬自身も長く休んで気持ちが乗らない面もあるのでしょう。脚元や喉をしっかりケアしつつ、焦らず徐々に元の状態に戻していければと思います」 |
2020.03.06 : ファンタストクラブ |
馬体重474キロ。 担当スタッフ「先週末に熱発があったので注射で対処しました。長引くことはなく翌日からはマシン運動を始め、現在は屋内の小さい馬場で2000m程のハッキングを乗っています。まだ肉付きは悪いですが、これでも入場当時に比べればだいぶ良化しています。ただ、まだ熱発したり、本来は煩いくらいの気性の馬が大人しいので、どこか本調子ではないのかもしれません。素質は間違いのない馬ですから、慌てずしっかり立て直していきたいと思っています」 |
2020.03.13 : ファンタストクラブ |
馬体重476キロ。 担当スタッフ「今週は屋内ダートコースでごく軽めのキャンターを1600~2400m乗っています。乗ってみると、若干喉のざらつきは感じますが、来場当初のようにヒューヒュー鳴るようなことはありません。まだ騎乗して間もないので、馬自身が喉の違和感に慣れる期間も必要だと思いますし、徐々にペースを上げていく中で対応してもらえればと思います。現時点では苦しさはないと思います。もともと線の細いタイプですが、ここにきてようやく丸みが出てきましたし、毛艶もこの時期にしては悪くないので、動かすことで代謝が上がり、体調も良くなってきたようです。休ませた期間が長いので、動きはまだ重めですが、体重自体はもっとあってもいいと思うので、これからしっかり食わせて馬体をパンとさせていければと思います。しばらく馬房内で過ごしていたのでストレスも溜まっていたのでしょうが、運動を始めてからは落ち着きもでてきました。しばらくは喉の様子を見ながらじんわりペースを上げていくつもりです」 |
2020.03.20 : ファンタストクラブ |
馬体重474キロ。 担当スタッフ「今週もダクとキャンター主体の調整です。キャンターでは喉の音は聞こえますが、手術前に比べれば明らかに改善しています。速いところに行った時にこれがどうなるか、走りに影響してしまうのかはまだ分かりませんが、多少の音は残ってしまうと思います。それでも手術自体は完璧といっていいほどに処置できましたし、私たちは強いベルジュール号に戻す手助けをできればという気持ちで仕上げていくだけです。トモのハリや厚みは乗り出し開始当初に比べて明らかに良くなっていますし、ここまでは順調ですよ」 |
2020.03.28 : ファンタストクラブ |
マシン運動30分、常歩2400m、ダク800m、キャンター2400m、坂路調整。馬体重480キロ。 担当スタッフ「今週から屋内坂路にも入れています。ペース的にはまだ17-17程度ですが、軽い脚さばきはさすが重賞馬という感じがします。この程度のタイムなら余裕ですし、喉の方も当初から聞こえる息の荒さは感じますが、喉鳴り特有のヒューヒューといった音は聞かれません。調教ペースを上げながら体重も増えてきましたし、見た感じもトモなどにメリハリがついてきたように思います。今後も火曜と金曜の週2回坂路に入れて徐々にペースアップを図っていきたいですね。週4回は屋内ダートでキャンター2400mを乗り、休養中に落ちてしまった基礎体力も戻していければと思います」 |
東京サラブレッドクラブ公式より |
復帰の目標は「大きいレース」
この中間にはスポーツ紙の記事でも近況が取り上げられていて、その中で藤原調教師のコメントが
昨年のデイリー杯2歳Sを制したレッドベルジュール(牡3=藤原英)は皐月賞(4月19日、中山)を見送ることが決まった。昨年の朝日杯FS(10着)の後、1月6日に喉頭片まひの手術を受けており、先週から北海道のファンタストクラブで騎乗運動を開始している。藤原英師は「喉の問題だから難しいけど、ダービー(5月31日、東京)を目標にやっていく。皐月賞には間に合わないけど、ダービーの前に1回使いたい」と青写真を語った。
ソース:https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2020/02/19/kiji/20200218s00004048425000c.html
ということで、明確に「ダービーを目標」にということが宣言されました。
その上で、手術後の運動再開から今日が3月27日。
目標のダービーがちょうど2ヶ月後です。
ようやく今週から坂路に入り始めて17秒台の時計。
これでダービーに使えたら、その前に1回使えたらかなり凄いと思うんですが・・間に合うのでしょうか(笑
2月28日の写真なんかはこれがレッドベルジュールという写真ですね。
無駄のない馬体。
筋肉は落ちているようですが、乗り込みを重ねてきてハリや厚みは徐々に戻ってきているようですし、馬体重が思ったより増えてきてませんでしたが、今日の更新では480キロとペースを上げながら増えてきました。
ダービー、その前に1回使うという目標に対して、来月末の更新でその実現性がわかってくると思いますが、目標通りダービーに出走できるということになったら素晴らしいこと。
ですが、そこに出走できなかったとしても、復帰してくれること自体が楽しみな馬なので、無事に順調に進めていってもらいたいですね。