3歳未勝利・イルミナルです。
5戦目の勝ち上がりを目指して、先週土曜・新潟7Rの3歳未勝利(芝1800)に出走するも2着でした。
当日の馬体重は414キロ。
春3戦目のレースから増減なしで、今回入厩時に皮膚の状態が良くないなどコンディションで気を使うようなところがあったので、その影響もあってか増減なしはちょっとイヤな感じでした。
パドックでの動きはキビキビと煩い様子もなく、元々の小柄な馬体も細すぎると言う感じもなく力は出せるだろうという雰囲気。
ファンファーレが鳴って、ゲート入り。
7枠13番。
奇数番はもうゲートに入ってる様子で、ゲート裏に見える馬も偶数番で、もう入ってるのかな。
係員がロープ持ってるので、ゲート入りを嫌がってる馬がいるのかなと中継カメラが引きになったら嫌がっていたのはイルミナルでしたという・・(笑
ロープを使って誘導されるも、後退り。
後ろ向けになって近づけられてもゲート入りを拒む様子に「あ、ヤバいかも」と。
ゲート再審査になれば1ヶ月出走停止になり、仮に掲示板の優先権を得られたとしても残りの未勝利期間で出走ができなくなる状況に。
なおもゲート入りを拒み、目隠しをされた時点でもう再審査は確定的・・ということは、今回勝たないとまずすぎる状況になることを認識・・。
目隠しをされても時間がかかってようやくゲートイン。
スタート前のもう一つの懸念は、ゲート裏からゲート方向へかなり風が吹いていそうなこと。
これは最後の直線で向かい風になる方向なので、直線の走りに影響するかも・・と感じるところでした。
ゲートが開いてまずまずのスタートを切ると、ある程度出していく形で4・5番手の形。
行きたがる様子はなく、好位におさまって進めていきましたが前半5Fが59秒4とまぁまぁ速めのペースで前目追走、直線向かい風・・うーん。。という展開。
ほどなく新潟の外回りの長い直線、向かい風にの直線に入ってきます。
残り600を過ぎて、戸崎騎手の手が動き、早くも先頭に立ちますが、余裕の手応えという感じではなく、風を受ける形になったのかフラつく場面も。
外から来ていたフェルマーテに残り200であっさり交わされてしまうと、差を拡げられるままの「2着」でのゴール。
”落とせないレース”と意気込んで臨んだ1戦でしたが、優先権を得る2着もゲート入りの件もあり「厳しい結果」となってしまいました。
20/8/15 奥村武厩舎 |
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15日の新潟競馬ではゲート入りを渋るもスタートはスムーズに出て先団につける。直線へ向いて満を持して追い出しにかかるも外から来た勝ち馬を凌ぐことができず2着。 「デビュー前にゲート練習に時間を要しましたが、一番は中のプレッシャーに敏感になっていて、駐立がネックになっていたんです。ただし、合格して競馬を重ねていってゲートのポイントで目立つほどの問題のある行動をとることはなかったのですが、ここに来て入りを拒んでしまいました。何度も試みましたが上手く行かず、前扉を開けても入ろうとせず、最終的には目隠しをすることになりました。この時点でゲート再審査が課されてしまうことが確定し、チャンスはここしかないという状況になってしまったので何とか勝ち切ってほしいと願う気持ちでいたのですが…誠に申し訳ありません。距離の影響がまったくないというわけではないものの、このコースの1800mならば対応できている範囲と思われ、ジョッキーも距離は大丈夫だったと思うと同様のことを口にしていました。ちょっとフラフラとするシーンはありましたが、あれはスタミナ切れによるものというよりもトモの甘さから手前を替えると泳ぐ感じにはなりがちで、それが出てしまったと思われるシーンでした。勝ち馬以外は抑えられているのですが、ここは勝たないといけないレースだっただけに本当に申し訳なく思います」(奥村武師) 入厩時はひと息に思えるコンディションが調整を進めていくにつれて徐々に上がり、悪くない状態で臨むことができていたように思えました。今後のことも見越して今週の1800m戦へ向かう判断をくだしたのですが、ここに来てゲート入りで課題を見せ、ゲート再審査の制裁を受けてしまいました。そのため1ヶ月は出走ができないことになってしまい、今開催での出走が困難な状況になりました。数多く好走しており、判断しかねるところもありますので、まずはレース後の状態をよく確認していき、今後について検討していきます。 |
キャロット公式より |
レース後はやはりゲート再試験が課されることが決定。
「目隠しをすることになった」ということで再審査が確定するんですかね。その見方は知らなかった。
まぁ今回の1800を走り終わってやっぱり感じたのは、以前にも書いたようにイルミナルには長い直線が向いてないってことですね。
特に風が影響してというのは2戦目の東京芝1800でもそうですが、小柄な馬体には特に影響してしまいます。
陣営の見立てでは直線のフラつきはトモの甘さということですが、それも一因かもしれませんが、風の影響も無視はできないでしょう。
そういった馬体のハンデ、と言ってしまいますが長い直線の間に不利と感じるケースが多く、長く脚を発揮しづらい。
むしろ短い直線でビュッと抜け出すような競馬が望ましいと思い続けていましたが、この5戦ずっと長い直線の条件で走ることになったのはある意味残念な選択でした。
残りの未勝利期間での出走が不可能となり、陣営の選択としては二択~ほぼ一択と思っていましたが本日方針が決定しています。
20/8/19 NF天栄 |
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18日にNF天栄へ放牧に出ました。 「先日は申し訳ございません。今後の方針を決める前に、まずはレース後の状態が肝心になるのでよりしっかりと見てきたところ、少し細くなっているものの脚元自体にトラブルを抱えることはありませんでした。そこでクラブとも話をしましたが、やはり万全というわけではありませんでしたし、勝ち上がることができる力を持っている馬であるということから相談の結果、このまま籍を残して格上挑戦を目指していくことになりました。もちろん再試験を受けなければいけませんので、クリアしたうえで秋を目指していきます。体調面、そして今回見せた精神面を少しでもフレッシュなものにするために一度天栄へ放牧に出してから再試験に備える予定です」(奥村武師) |
キャロット公式より |
ということで「格上挑戦」が決定しました。
まずここまでの走りで未勝利・引退はありえないと思っていましたし、地方転出による2勝出戻りも、イルミナルの場合は中央で2着3回と賞金を稼いでることにより上級クラスへの格付けされてしまうこと、またこの馬体でのダート適正という部分でも現実的ではなく、ほぼ一択の「格上挑戦」はそれはそうでしょうと。
格上挑戦の条件は第3場のレースになります。
秋なら新潟・福島が該当しますが、距離的に出走していきたい新潟1600・1400という条件は頭数も揃うところで未勝利馬の出走が難しいように思います。
ベストは新潟・芝1400内回りの条件になると思いますが、10月の新潟では25日の十日町特別の1鞍しか開催中の芝1400がなく、そこの出走はほぼ不可能だろうと・・。
新潟芝1600、芝1800といった条件で格上ということであれば、先の直線の兼ね合いからも福島の1800を使ってもらいたいですかね。
このあたりの条件について、陣営が真剣に考えてくれるかどうかでしょう。
これまでのレース選択を見る限りかなり期待が持てない・・。
今回感じたのは、未勝利の状況で、次や先を考えた選択は功を奏さないということですね。
1つ勝つことに全力を出す、ベストを尽くすということができなかったのがこの5戦の結果だったと強く思いますが、次の格上挑戦でそのあたりの考えを改められるのかというところがクラブ・調教師・牧場に求められるところなのかなと思います。