土曜に2戦目を迎えたファルセータ。
ラストチャンスの未勝利戦に挑みました。
スタートで遅れると行き脚もつかず、1200のペースにおっつけての追走。
4角を回った時は、とても勝つまでには難しいポジションでしたが、
直線に入ってジリジリと脚を使い、
最後まで走りきって9着という結果に終わりました。
9/10 千田厩舎 |
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10日の阪神競馬ではややゆったりとしたスタートから道中は中団を追走するもなかなか行き脚がつかず、直線に入ってからも伸び切れずに9着。 「思っていたよりスタートから行き脚がつかず、道中は追走に少し苦労してしまいました。ただ、最初はキックバックを気にしていたものの、段々と慣れてくれましたし、直線も終いは脚を使ってくれているんです。乗り味はいい馬ですし、もっと走れてもいいのですが…。結果につなげられずに申し訳ありません」(岩崎騎手) 初戦が悪くない内容でしたし、上積みが見込める2走目で前進を期待したのですが、道中は思っていたよりも追走に苦労してしまいました。除外続きでも状態はキー プできていたと思っていただけに残念な結果になりました。この後についてはまずトレセンに戻って馬体を確認してから検討していきます。 |
これでようやく2戦目でしたが、
ラストチャンスで、もう未勝利戦に出走はできなくなりました。
このまま引退となるのか。
それとも、これまでの経緯から地方出戻りのチャンスを与えられるのか。
うっすらと後者の望みがあるんじゃないかと思っていましたが、
今日、クラブから「引退」の報告がありました。
9/11 引退 |
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「土曜日の競馬では、前半から馬群に取り付いて運べて、直線もジワジワ脚を使ってくれていましたし、上積みも見られた内容ではありましたが、ラストチャンスで結果を出すことができず申し訳ありませんでした。今後についてクラブともご相談させていただくという段階だったのですが、今朝馬房から出す際に歩様が乱れたためレントゲン検査を行ったところ、右膝の骨折が判明してしまいました。再度の故障でこの馬の素質を引き出すことができないままこのようなことになってしまい、会員の皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです」(千田師) デビュー直前の骨折から牧場で手を尽くしていただき、帰厩後は慎重に調教を重ねてきました。厩舎も脚元の状態と相談しつつレースに向けてうまく調整してくださいましたが、土曜日の競馬の後、右膝の骨折が判明してしまいました。以上の状況と限定未勝利戦に敗れたことを踏まえ、千田輝彦調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。 |
残口馬の中で、グッドルッキングな馬体に惹かれ、
2歳1月に、まだ満口になる直前に出資を決めましたが、
その直後に、脚部不安を発症。
2歳の育成段階から脚元に不安を見せていたファルセータでしたが、
夏以降は軌道に乗って、デビューが見えてきた2歳11月。
坂路調教中に負った全治9ヶ月の左前繋の骨折で、
ボルトが入った状態に。
脚元を治し、
ようやく3歳の7月にデビューを迎えることができました。
2戦目に向かう中では、
この時期の3歳未勝利馬の出走すること自体の厳しさを知り、
限定未勝利戦まで待ってようやく2戦目を迎えることができましたが、
レース後に再度の骨折が判明、引退することになっていましました。
改めて、競走馬が競馬に使う事自体が大変なことなんだと思い知らされますが、
骨折を負いながら、
今日まで現役を続けたファルセータには、お疲れ様と言いたいです。