2歳馬アライバル。
先週の新潟2歳Sに出走して2着でした。
緊急事態宣言下ということで新潟競馬場には行けずに自宅観戦。
馬体重は482キロで6月新馬戦から8キロ増。
事前の見立て通りではありましたが、今回の調教は個人的には動けていないように見えていたので余裕が感じられるように見えました。
テンションも新馬戦と同様に無駄に昂ぶるようなこともなく、フジテレビの中継ではミストに驚く様子も映ってましたが精神的には問題なくレースに臨める状態だったと思います。
近況からゲートの出も注目でしたが、白い鼻面がポンッと前に出たのがわかる抜群のスタート。
そのまま先行ポジションで進めるかと思いましたが、促しながら他が速く中団といった感じ。
逃げたオタルエバーとの差は7馬身くらいでしたが馬群はひとかたまりでそんなにペースが速くなさそうだなと見てたら36秒2。
このペースでオタルエバーが新馬戦のように直線走りきられたらさすがに追いつけない位置取りだな・・と見ながら直線へ。
直線入り口では6馬身くらいだったでしょうか。
ルメさんの必死のアクションで追いますがその差は縮まらず、逆に拡がったかという感じ。
このままかと思ったところで残り200を切ってからようやくエンジンがかかったか1頭ずつ交わしてきましたが、内を突いて抜けていたセリフォスを交わすまでに至らずの『2着』でゴールでした。
21/8/29 栗田厩舎 |
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29日の新潟競馬ではまずまずのスタートから中団を進む。直線へ向いて早めに動かしていき、ようやく勢いがついて伸びてきたが勝ち馬が先に抜けて2着。 「落ち着きを保てていましたし、心身ともにいい状態で送り出せたと思っていたのですが、いちばんいい結果を出すことができず申し訳ありませんでした。ルメールさんの話を聞くと“スタートを決められたし、リズムよく進められた。脚も使っている”と言っていました。この内容ならば距離が延びてもいいのではという話にもなりましたし、悔しい結果に終わりましたけれど収穫もあったように思います。今回は勝ち馬に上手く運ばれ、負けてしまいましたが、これからの成長が期待できる馬ですし、またいい走りができるようにしっかりとやっていきたいと思います。レース後、右前脚を中心に歩様が若干硬く見えるので、よく確認したうえで天栄へ放牧に出し、現地でもよく見てもらうつもりです」(栗田師) デビュー前から折り合い面、精神面のコントロールを課題に掲げて取り組んできたところ、平常心を失うことなく前回も今回もいられたように思います。道中もムキになりすぎることはなかったのですが、却って反応が渋く、勢いがつくのに少々時間を要してしまい、その間に勝ち馬に先に行かれて、押し切られてしまいました。勝ち馬の総合力が上だったことは認めざるを得ませんが、この馬も課題を克服し、また新たな課題を見つけてこれからさらに良くなっていけそうに思えます。また、最低限の結果を出すことはできましたので、今回の経験を糧にし、さらなる成長を遂げてくれることに期待をしています。このあとは、暑いなかの輸送負担を少なくするために、レース後の状態を確認したのちに競馬場から直接NF天栄へ放牧に出して、現地で様子を見ていく予定です。 |
キャロット公式より |
2戦目で重賞勝利とはなりませんでしたが、パフォーマンスを示したということで内容は悪くなかったと思います。
マイルは距離が足らないというのも明確になったと思いますし、今回の調整過程から新馬戦以上での臨戦だったとは個人的には思えなかったのでそれらを踏まえれば2着で賞金加算できたのは良かったと思います。
21/8/30 NF天栄 |
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「レース後、右前脚の捌きが硬く、いくらか抑え気味な歩様にも見えたことからすぐに獣医師に診せて、念のために検査もしてもらいました。レントゲン上で骨に異常はなく、球節炎という診断を受けたのですが、今回だけでなく普段から疲れを見せやすいところでもあるので、まだ固まっていない現状だと一戦ごとの消耗は考えている以上に大きいのだと思われます。予定通りに天栄へ放牧に出しましたので、現地でもよく見てもらい、疲れをしっかりと取ってから今後のことについて相談していければと思っています」(栗田師) レース後、NF天栄へ放牧に出ました。 |
21/8/31 NF天栄 |
ウォーキングマシン調整を行っています。 「デビュー前もそうでしたが、デビュー後の調整では特に精神面のコントロールを重要視した調整を行っていましたので、レースへ向けて落ち着きを保てていたのは良かったと思えましたが、硬めの馬場を気にしたのか動かし出した際の反応がちょっと渋かったですね…。また、レース後少し歩様が乱れ気味だったということで念のため検査してもらったうえでこちらへ移動してきました。天栄でも改めて確認していますが、今のところ大丈夫そうです。歩様は少し硬い程度ですが、脚元は前走後も少し疲れを見せていましたし、走るたびにしっかりとケアの機会を設けてあげないといけないということを改めて実感しています。この状況から近いところに次走予定を組むことはないだろうと思われますし、まずは疲れを取って少しでもフレッシュな状態にしていければと考えています」(天栄担当者) |
キャロット公式より |
レース翌日の更新では球節炎というイヤなワードもありましたが大事には至ってなさそう。
直接天栄に放牧に出てまた間隔を空けてレースですが、2歳ではあと1戦になるでしょう。
今回のレースぶりからはやはり東京の芝1800で見たいなと思いましたが、間隔的に中山2000のホープフルSもありでしょうか。