3歳馬ククナ。
年明けからシンザン記念、クイーンCと重賞を連戦しましたが4着、3着と賞金加算ができず。
収得賞金1,000万円のままとなり、桜花賞出走が微妙な状況となっていました。
クイーンC後は天栄に放牧に出ていました。
21/2/17 NF天栄 |
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17日にNF天栄へ放牧に出ました。 「先週は思うような結果を残すことができず申し訳ありませんでした。前回よりは走れている面もあるでしょうが、今回は最低でも賞金を加算しなければいけなかったレースでしたし、スタートひとつでそれが可能だったはずなだけに悔やまれます。現状だと桜花賞への出走は厳しいと思われますが、できることなら可能性は探りたいという思いはあります。ただ、今年に入ってすでに2回使っていますし、硬くなりがちな馬を使いすぎるのは良くありませんので、もう一戦挟むことはせず、今の賞金でどうかということを考えていくことになると思います。それ以前に、もし状態的に対応しづらいという判断になれば無理してはいけないとも思っています。現状では大きなダメージはなさそうに思えるものの右肩まわりに硬さはあります。時間が経ってどう変化するかというのは用心して見ておく必要がありそうですし、牧場と相談した結果、いったん天栄へ放牧に出して、現地スタッフならびに北海道の獣医さんにもよく診てもらうことになりました」(栗田師) |
21/2/23 NF天栄 |
トレッドミル調整を行っています。 「先週帰ってきまして、こちらでも改めて状態を確認したところ、右前脚と左トモに疲れを感じさせました。また背中にも多少傷みがあります。中間、来場された北海道の獣医さんからも“少なくともあと1週間は乗らずに背中を休めてやってくれ”と言われていますので、騎乗者が跨らない形で運動できるトレッドミルを用いて調整をしています」(天栄担当者) 「放牧先の天栄で前走後のケアをしてもらっているところです。まだトレッドミル中心ということですし、これからの状態の良化具合にもよるので、場合によってはスライドになる可能性も考えられますが、桜花賞と同じ週に組まれているNZTあたりを考えられればと思っています」(栗田師) |
21/3/2 NF天栄 |
トレッドミル調整か周回コースで軽めのキャンター調整を行っています。 「先週までは背中を休めるために基本騎乗調教を控えた運動にとどめていましたが、この中間より乗り出しました。負担を考えてまだごく軽めの乗りにしていますし、この後の様子を見て進めていけるか、もう少し様子を見る必要があるか慎重に確認していきます」(天栄担当者) |
21/3/9 NF天栄 |
トレッドミル調整か周回コースで軽めのキャンター調整を行い、日によっては坂路でハロン13~15秒のキャンター調整を取り入れています。 「先週は乗れていましたし、その後、少しずつ坂路にも入れていました。そして、今朝は入厩、出走に備えて少し強めに動かすため、3ハロン40秒ほどの時計を出す調教を行っています。動き自体は悪くないように思えましたので、この後しっかりとケアをして、移動に備えていければと思っています。馬体重は467キロです」(天栄担当者) |
キャロット公式より |
天栄ではレースを使ったなりに右肩まわりの硬さ、背中の多少の傷みというのはありましたが、ケアをされて3月に入って乗り出しを始め、3ハロン40秒で状態のチェックをされました。
賞金的に微妙な桜花賞を目指しつつ、使えない場合にどうするかというプランを考えなくてはいけませんでしたが、陣営は前日の中山・ニュージーランドトロフィーと両睨みの選択となりました。
ここまでのレースぶりからマイルは忙しいのかなという印象があるのですが、陣営としては馬体の硬さから距離を伸ばすのは良しと思っていない感じですね。
21/3/11 栗田厩舎 |
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11日に美浦トレセンへ帰厩しました。 「天栄で見られた背中を中心とした馬体の疲れは徐々に癒えてきて、速いところも課すことができたということでしたからこのタイミングで連れてくることにしました。収得賞金1000万円だと桜花賞はおそらく厳しいだろうと思われるので、基本的にはニュージーランドTを目指すことになるでしょうが、まずはいいパフォーマンスを発揮できる状態に持っていけるよう明日から調整を進めていきます」(栗田師) |
21/3/18 栗田厩舎 |
17日は軽めの調整を行いました。 18日は美浦南Wコースで追い切りました(70秒3-55秒66-41秒9-13秒8)。 「先週までのステップレースで収得賞金1000万円より下だった馬たちが権利を獲得したこともあって現状ボーダーライン以下の立場のようです。さらに今週のフラワーCを残した段階ですからね…。すでに春2戦して賞金加算ができなかったことに尽きますし、切り替えるほかありませんから、ニュージーランドTを目指して進めるようにしています。今朝は1本目の追い切りを行いまして、ウッドチップコースにて単走追いを行いました。5ハロンでだいたい70秒ほどの時計で、軽めにサーッと伸ばしてあります。コンディションは悪くなく、間隔が詰まっていた前回よりもいいかなと思える状態です。現状、毛ヅヤはいいし、弾みもあります。硬さもそこまで目立ちませんが、進めていくと硬くなりがちなので、気をつけながら調整を行っていければと考えています」(栗田師) 4月10日の中山競馬(ニュージーランドT・芝1600m)に出走を予定しています。 |
21/3/25 栗田厩舎 |
24日は軽めの調整を行いました。 25日は美浦南Wコースで追い切りました(86秒5-70秒2-54秒9-40秒6-13秒2)。 「先週に続いて、今週もあまりハードに攻めるものではなく、70-40ほどの時計で終いにかけてじわっと伸ばすような追い切りを行いました。サラッと動かしたものなので、馬も余裕をもって動けていましたし、ここまで問題なく来ることができているように思えます。来週は1週前にあたるのでしっかりめにやれればと考えています。賞金だけで見ると桜花賞は微妙かな…という状況にあったようですが、上位馬に動きがあったか、ひとつもしくはふたつの枠がありそうです。現状の、硬さが出やすい体やフットワークを考えると距離を延ばして良いというタイプではないように思えるだけに、この馬にとっての春の大一番と思える舞台へ向かえる可能性があるのならばチャレンジしたほうがいいと思います。桜花賞へ向かう場合はよく考えて乗ってくれる藤岡佑介、ニュージーランドTの場合は田辺に乗ってもらう形で調整しています」(栗田師) 4月10日の中山競馬(ニュージーランドT・芝1600m)もしくは11日の阪神競馬(桜花賞・牝馬限定・芝1600m)に出走を予定しています。 |
21/3/31 栗田厩舎 |
4月11日の阪神競馬(桜花賞・牝馬限定・芝1600m)に特別登録を行いました。 同レースはフルゲート18頭のところ、本馬を含めて24頭の登録があります。 31日は美浦南Wコースで追い切りました(66秒2-51秒3-38秒2-12秒7)。 「先週はジョッキーの菅原明良に手伝ってもらって追い切りましたが、1週前の今週はよりしっかりとやりたいと思い、いつもウチの厩舎の調教を手伝ってくれている原田に跨ってもらったうえで追い切りました。息遣いは良く、原田も順調そうと言ってくれていましたよ。数字的には変わっていないものの、トモにボリュームが出てきていますし、毛ヅヤも良好ですから、この状況を維持したまま来週のレースへ向かっていければと思っています」(栗田師) 4月10日の中山競馬(ニュージーランドT・芝1600m)もしくは11日の阪神競馬(桜花賞・牝馬限定・芝1600m)に出走を予定しています。 |
キャロット公式より |
3月11日に帰厩。
当初はニュージーランドトロフィー1本に絞ったような更新内容でおいおいと思いましたが、ちゃんと桜花賞にも登録してくれました(笑
24頭登録で、ククナの収得賞金1,000万円を超える賞金上位、優先出走権を持つ登録馬は16頭。
収得賞金1,000万円の登録馬がククナを含めて4頭という状況で、現状は2つの出走枠に抽選確率50%とという状況です。
50%の確率ならば出走したいですね・・上位の動き次第では3/4、もしくは抽選なしで確定ということもあると思うので、来週の木曜までドキドキです。
1週前の追いきりはウッドチップコースで併せ馬。
内を回ったものですが時計も上々で、跨った原田騎手からも順調という感触。
春の大一番出走にできると信じて、状態を整えていってもらいたいです。