阪神競馬場での現地観戦。
阪神10R・摩耶Sに登場したのは4歳馬ヴァイトブリック。
2歳新馬は京都ダ1800、3歳5月に園田・兵庫CS以来の関西での競馬になりました。
馬体重は496キロで6キロ減。
一時期の大幅な増減を繰り返してた頃に比べれば、輸送があっても安定して500キロ前後で競馬に臨めるようになってきています。
クローヴィスほどではないですが、そこそこ煩い仕草はありました。
後ろの8番スマートフルーレの煩さにつられてということもあったかなと思います。
鞍上は岩田康騎手。
キャロットの勝負服は珍しいなと思いましたが、翌日の東京でも見ました(笑
自分の出資馬への騎乗は初めてだったはず。
パドックから本馬場へ移動するときに、ちょうど東京10Rがレース中。
馬券は買ってないけどスタンドのモニターに映っていたのでついつい見入っちゃって、レースが終わったところで本馬場入場のことを思い出して急いで外へ。
ほとんどの馬がスタート地点の方へ駆けていっている状況で、7番枠のヴァイトブリックもとっくに行っちゃったか~
と思っていたら1コーナーの奥の方から1頭ゴール前に向かってくる馬が。
ヴァイトブリックでした。
出走馬15頭がスタート地点に移動したあとに、外ラチ沿いをゆったりと岩田騎手が感触を確かめるような返し馬。
意図的なものを感じましたし、返し馬の様子も雰囲気がいいなと思いました。
ダート1800はスタンド前からの発走。
ゲートは遅れることなく出て、促し気味に出たので出していくんだと思いましたが、両サイドの出が速く挟まれる形で後退。
切り替えて内ラチ沿いに馬を寄せて最初のゴール前を通過すると、後方5番手で1コーナーへ。
向こう正面に入って、先行集団がバラけずにひとかたまり。
これはスローペースだな・・と思ってみていると先頭の1000m通過が1分2秒9、3勝クラスで遅すぎるペース。
そこから10馬身後方、1秒差くらいの後方3番手からヴァイトブリックは進めていてこれは直線だけ来ても上位は難しいかという展開に。
ただここからレースも動いてコーナーで外を回る馬に対して内を回ってこれた分ポジションも上げて8、9番手くらいで直線へ。
追い出しても前の馬にも脚が残っているため差が詰まらないかと思いましたが、坂で鈍った先行勢に対して内目をスルスルと徐々に番手を上げていく走り。
残り100m地点で5番手、最後は前にいた8番スマートフルーレを交わして『4着』の入線。
4着・・3着なら旅費の3倍くらい賄える払い出しだったのに・・(笑
20/11/14 和田郎厩舎 |
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14日の阪神競馬では進路が狭くなったこともあり後方からの競馬になる。溜めて後半勝負にかけると直線内目をさばきながらよく追い上げてきたが4着まで。 「3歳の春以来の関西圏への遠征でしたが、パドックの様子を見ていてもわかっていただけるように比較的落ち着いていましたね。ゲート内ではちょっと動きましたけれど大幅なものではなく、我慢が利いた中でスタートを切ることができていたように思います。周りの馬に先に出られ、そこで引く形になり位置取りが悪くなったのが痛かったとジョッキーとも話をしたのですが、それでも道中の雰囲気は良く、いいリードをしてくれていました。ペースがまるで1勝クラスのようなものだったので心配していましたし、実際のところロスなく立ち回れた内枠の馬たちが上位を占めたわけですが、その展開の中で後ろからよく来れていました。今日はそういったところが恵まれずに最良の結果を出すことができませんでしたけれど、こういう競馬を続けられればまたチャンスが来ると思えましたよね。1400mでも対応できますが、1800mをこなして改めて幅を広げられたのは良かったかなと思います」(和田郎師) 先週の除外後も順調に調整ができ、改めて臨んだ今回でした。久しぶりの関西圏への遠征でしたが落ち着いていましたし、悪くない状態で臨めたように思えました。スタート後促して前につけようとしていましたが外から被されたこともあり引いて後方から溜める競馬に切り替えるロスはありました。結果的には内目の枠からロスなく立ち回れた馬たちが上位を占めていたように、前半のロスが少なければと思いたくなりましたけれど、1800m戦で溜めていい脚を使えたのはいい点でしょうし、このクラスでもやれると思わせてくれる走りでした。勝利したわけではないので気を引き締めなければいけませんが、今の良い流れで変わっていってほしいと思っています。連戦したこともあるのでおそらくここでひと息入れることになると思いますが、まずはレース後の状態をよく把握してから判断していきます。 |
20/11/18 和田郎厩舎 |
18日は軽めの調整を行いました。 「先週の競馬後、様子を見て美浦に戻し、到着後も慎重に確認していますが、左前脚の出が多少硬いかな…とは思うものの、トータルで見るとそこまで大きなダメージはないのかなというのがここまでの印象です。まだ日が浅いのでもうしばらく様子を見て判断しますが、もしガクッと来ないようならばもう1回レースへ向かうことも考えるかもしれません。もちろん無理はしませんし、柔軟に対応するつもりです」(和田郎師) |
キャロット公式より |
馬券内まであと一歩でしたが、道中のポジションも意図していたものより後ろめになりましたが、結果的に神無月Sに続いて上がり最速の競馬をすることができました。
ただ和田調教師の言うような1400の対応はやはり忙しいと思います。
今回も上がり最速で36秒5でしたが、1400の差し・追い込みなら35秒台が求められますが、たぶんそういう脚は使えなさそう。
で1800が万全かというと・・それも微妙ですかね。
今回はスローペースの恩恵もあったと思いますし、最後は3着馬あたりと脚色が一緒になってましたし。
それでも前走の不良馬場の最速は再現性はないかなと思いましたが、良馬場・超スローペースと異なるシチュエーションでも最速が使えるということで収穫はあったレースでした。
可能ならばこの流れでもう1戦行ければいいなと思いましたが、レース明けの一昨日の更新で続戦を示唆。
時計的な壁もありそうなところでダートなら力のいる馬場が合いそうというのが現時点での見立て。
その中で12月に阪神の同条件、中山ダ1800に2鞍と3勝クラスのレースが組まれていて、選択肢も多く適鞍といえそうな条件。
そこに向かっていけると良いかなと思います。