4歳馬アップライトスピンです。
新潟9Rの糸魚川特別に出走しました。
このレース、キャリーオーバー発生で注目のWIN5の1レース目でした。
まずこの馬の場合は馬体重に注目。
前走から6キロ増の476キロ。
増えたのはよかったですが、やっぱり結構落ちてしまいますね。
まぁそれを見越して余裕を持った状態で作っておけたのはよかったとおもいます。
ミストの出るパドックは淡々と周回している感じ。
イレ込んだ様子もなく、心身ともに問題なく力を発揮できる状態に写りました。
2枠2番からのスタート。
9頭立てでペースが上がらず直線勝負となれば位置取りはできれば前目でと思っていたのでスタートに注目していましたが、ゲート内で少し動いてるかなという感じから少し立ち遅れ気味のスタート。
そこからじわーっと前目に上がっていけるかなと思いましたが、行き脚がつかずにだんだんと後ろ寄りに後ろから3番手の位置に。
3コーナー手前から馬群がひとかたまりとなって、やはりスローペースといった流れでしたが、徐々に外を上がっていって進出。
直線に入って残り600を切るところでエンジンを吹かしていくと、1頭大きく離れた外からいつもの左前脚を伸ばして前に出すフォームで前に迫っていきます。
残り200、モタレ気味になったか、福永騎手の左ムチが飛びますが、そこから先に抜け出した2頭のディープ産駒、レイパパレ、カントルとの差を詰めることができずに「3着」でのゴール。
外を回るロスはありましたが、いい感じで直線で脚を伸ばせているかと思いましたが結果的には内を回ってきた2頭とは競馬の器用さで差が付いた結果だったかなというものでした。
20/7/26 池上厩舎 |
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26日の新潟競馬では中団やや後方のインを進み3コーナー付近から外に出して直線大外から追い上げを図るも3着まで。 「ジョッキーと事前にいろいろと話をして送り出しました。まず最初のポイントはゲートだったのですが、練習では悪いところを見せるタイプではないのでトレセンではしつこくやっていないけれどレース直前の練習をどうするかということを最初に相談した結果、そこまで見せる感じでないのならということでジョッキーの意見もあり直前の練習はしませんでした。しかし、いざ入ってみると駐立が良くなかったようで、こういう感じなら見せないにしても練習しておいたほうが良かったのかもしれないという話でした。他では、進路の取り方についても相談をしていました。有力馬がおそらく内にいるということも含めて考えて、直線は外という話をしていて、思惑に近い形。早めにアクセルを踏んでいき内が来る前に抜け出すという作戦を練っていたのですが、違ったのはゲートの駐立、そしてゲート後の進みがもうひとつでポジションが後ろになったことでした。その分だけ余計に脚を使わなければいけなくなり、早めに踏んだ分最後に余力がなくなってしまった感じになりました。ジョッキーからはあの進みっぷりになるのではれば、距離を延ばすことも考えていいのではないかという意見もありました。以前はどちらかというと気持ちが前に出てくるようなところが見え隠れしていたのでどちらかというとマイル寄りになってくるのではないかと捉えていたのですが、ジョッキー的には今日の折り合い、そしてトビの大きさから延長を検討してみてもいいと思えるということだったんです。そこに関してはひとつの意見として参考にしつつも慎重に判断できればと思っています。股関節まわりであったりと良い頃よりも硬さがあって、そのあたりが影響していると思えなくもないですし、状態によってまた変わってくる部分もあると思いますから、こういう話があったからと決めつけないで柔軟に対応していければと考えています」(池上師) 前走後、硬さが目立ち仕切り直しました。その硬さが完全に癒えたと言うわけではなさそうだったものの悪くないと思える状態で臨むことができました。また、前日に輸送して競馬へ向かう形が初めてだったこともあり、不安がある中で期待もあり、何とかいい走りを見せてもらえないかという思いを持ちながら送り出したのですが、最良の結果こそ出なかったものの、この馬の良さの一端は見られたのではないかと思います。いい状態に戻してあげられればまたいい走りをしてくれることでしょうし、前走後の経緯のことも頭に入れつつ、今後について慎重に判断していくつもりです。 |
キャロット公式より |
戦前に福永騎手といろいろと相談があったようですが、思ったような形にはならずという感じですね。
まぁそれはやはりゲート、道中の位置取りにあると思いますが、どうしても道中の追走が促しがちになってしまいますね。
福永騎手からは「あの進みっぷりなら距離を伸ばしてみては」と、たしかにこれまでのレースを見ていてもそう思いたくなるところですけどね。
少なくともマイルだとさらに忙しくなってしまうのは明白なのかなと思います。
あとは気になったのは直線の伸び。
途中までいい感じで伸びてきていたように見えましたが、最後に差を詰められなくて鈍ったようにも見えたのであらためて確認してみることに。
残り600を切ったところからは勢い的にもまだそうでもないですが、400手前からグッと伸びてくるところでは右手前から左手前に手前を変えています。
アップライトスピンはこれまでのレースでも直線でキレ味のある走りをする時は直線が逆手前の時。
そのままの左手前で、一気にカントルのほうに馬体を併せていけばよかったんですが、ヨレるのを気にしたのか、左手前を気にしたのか福永騎手が矯正の左ムチ。
するとアップライトスピンもその左ムチに即座に反応して左手前から右手前に変わりましたが、そこで伸びが鈍ってしまいました。
福永騎手も今度はムチを右に持ち替えて馬体を併せに行こうとしましたが、ムチを打とうとしたところでスポーンとムチを落としてしまい、まぁそれがなくても差は詰まらなかったかなという感じでの入線でした。
もしあの勢いのまま、左手前のままでカントルに迫れていたら2着はあったかもしれないな・・という感じでしたね。
まぁ福永騎手も真っ直ぐ走られようという中での動きだったと思うので仕方ないですね。
なので、コメントにあるような「早めに踏んだ分最後に余力がなくなってしまった感じになりました」というのは違うかなと思います。
まぁ相変わらず大箱向きの荒削りな走りを見せてくれますが、道中の走りを良くしていけるようにしないとなかなか、展開に恵まれる必要があるところから抜け出せないですね。
いつもワクワクさせてくれる大味な末脚という長所を活かしつつ、それを最大限に活かせられる細かいところのレベルアップも期待したいです。