キャロット&東サラで一口馬主やってます。主な活躍馬:レイズアスピリット、クルミナル、ストライクイーグル、ヴァイトブリック、レッドベルジュール、ククナ、レッドベルオーブ

さいぱんの一口馬主ブログ

[アップライトスピン] 2歳11月 デビュー戦勝利!残り100mあたりからのグッと来た伸びには僕も驚きました

2018年11月19日

日曜東京5Rで見事に新馬勝ちを飾ってくれた2歳馬アップライトスピン
現地観戦もできて嬉しい限り。

夕方にはキャロット公式でコメントが出ましたが~

たぶん出資馬過去最長・・(笑
文字数は1585文字でした。

騎手と調教師分けて回顧。

18/11/18  池上厩舎
18日の東京競馬ではまずまずのスタートを切り中団の内でじっくりと進める。直線へ向き、前の馬を交わしながら追い出しにかかると最後に抜け出し優勝。
「ありがとうございました。正直に言うと稽古で跨った時の動きはすごくいいと言うものではなく、良いものを持っているけれどこれからかな、どう変わってきてくれるかなと思うところがありました。収まるのですが気性的にちょっとだけカッとするようなところがあって、焦らさないように教えながらレースへ臨めればと思っていたんです。実際レースへ行くと、まわりに馬がいて少し繊細になるところはありました。気を遣うところがあったわけですが、それでも我慢させると理解でき、大まかには落ち着いて走ることができていたんです。まだ体を持て余しているところがあるものの、直線へ向いてからの脚は良く、特に残り100mあたりからのグッと来た伸びには僕も驚きました。これだけの競馬ができているので少なくともすぐには条件を変える必要はないと思うので、芝の中距離で良さを磨いていければいいのではないかと感じました」(大野騎手)
キャロット公式より

まず内目の中団を進んだ道中ですが、少し繊細な部分を見せながらも大まかには落ち着いて走ることができたと。

育成牧場でも変なところで驚いたりするという話があったので、そういう面は持ち合わせているという感じでしたが、状況を理解させ落ち着かせながらのレースが経験できたことがよかったです。

そして、池上調教師のコメント。

18/11/18  池上厩舎
「追い切りでは派手に動かしていませんでしたが、時計だけが全てではないと考えていました。相手とのバランスもあって目立つものにはならなかったですが、身のこなし自体は悪くなかったですからね。パワータイプではないからチップがあまり得意でないであろうと言うことも頭にあったので気にはしていなかったものの、実戦を前に確認しておこうと思い金曜日に菱田ジョッキーに手伝ってもらい本馬場で軽く動かしておいたんです。ここでの感触はいいだろうと思っていたら菱田は“もう少し変わると思っていたのですが…”という渋い感想だったんです(苦笑)。ただ、その後の上がりの歩様がこれまでよりすごく良く感じられたので、調教の動きでは良いと言い切れなくても、経験しながらこの馬なりに良くなってきているのだろうなとも思っていました。レース前の装鞍所でこの馬自身が冷静さを欠いてバタつくことはなかったものの周りが元気いっぱいで、その雰囲気に敏感になっていたんです。そういうところがあるとは思っていたのですが馬の反応を見てパドックでは後ろに回して歩かせ、競馬もじっくり進めてもらいました。実戦でも多少気にするところはあったようですが落ち着いて走れていて、大野が上手に接してくれましたね。大野も言ってましたが最後の伸びには目を見張るものがあり、これからが楽しみと思えました。ただ、他の陣営に失礼になってしまいますが今日のメンバーレベルは正直高いとは言いにくいところがあったので、勝ったから、内容が良かったからと浮き足立たないで、まだまだこれからの馬だということを肝に命じて接していかなければいけないと考えています。カイバの食いが旺盛でないことも考えると詰め込んで使うのはどうかと思うので、今のところ間を取りながらゆったりと成長を図っていきたいと考えていますが、最終的にどうするかは状態を見て判断したいと思います。それにしても、勝たせなければと思っていたのでホッとしました(笑)。皆様に喜んでいただけたかなと思うと嬉しいです。ご声援いただきまして誠にありがとうございました」(池上師)
ゲート試験合格後は山元トレセンでじっくり時間をかけて乗り込んでいただき、整えたうえでレースへ向かいました。前日に牝馬限定戦があるにも関わらずメンバー構成と本馬に対する考えにブレることなく、日曜日の中距離戦に拘りこちらへ向かいました。周りの馬に気を遣うという課題点にもうまくアプローチでき、良い競馬ができました。それでいて勝利を収めてくれたのでこの上ないデビューを飾ることができたように思います。将来を見据えながらゆったりと考えていきたいと思っていますが、まずはレース後の状態をよく確認したうえで判断していきます。
キャロット公式より

まずパドックでも感じましたが、馬番2番にも関わらずパドックの周回で最後に出てきたことは、意図があるんだろうなと思いましたが、コメントを見て大納得。

実際、パドック周回でも元気な牡馬が多く、特に3番が元気一杯だったので、順番通りならかなり影響されてしまったかもしれません。

それを回避すべく一番離れたところを歩かせることができたのは、レースに向かう上でとてもファインプレーだったと感じます。

今日のメンバーレベルは正直高いとは言いにくいところがあった」というのも事実だと思います。
ただそれを見極めた上でのレース選択であったわけなので、これも結果ファインプレー。

最善を尽くして得られた初勝利というのが何より大きいと思いますし、池上調教師、なかなかやりますなと。

もちろんそれに応えてくれたアップライトスピン、最終追い切りからエスコートしてくれた大野騎手というのも大きい。

レースを振り返ると、やはり直線の走りということになりますが、内目を回ってきましたが、少頭数ということもあって無理なく外に進路ができました。

なんなく外へ

そこからの走りは独特。
左前脚がピーンと伸びるように大きく前に出して、叩きつける。

左前脚がピーン

200手前で左ムチが一発入りますが、そこで反応したのか何故か左手前に変わってしまい内にモタれます。

左ムチ一発

そのため前を走るモッズストーンに寄っていきますが、大野騎手も手綱捌きで修正。

なぜか左手前に

残り100mあたりからグッと来た伸び」に大野騎手も驚いたということですが、確かに並んで交わして1馬身ほど出たところでまた右手前に変わり、このあたりからようやく首を使った良いフォームで走ることができていたという感じ。

抜け出したことで再び右手前

とても荒削りな直線の走りでしたが、追い出し開始の独特な走り方だけ見たらルージュバックっぽいなって思いました。

ということで振り返ってみれば調教でも目立った時計もなく、とても仕上がり万全というわけではない中、荒削りな走りで初勝利。

レースが終わった瞬間に「2月東京かな」と思ったくらい東京向きな走りでしたが、陣営もやはり間隔を空けて2月東京という感じになりそう。

その間にさらなる成長も期待できそうですし、来春へ楽しみの広がるデビュー戦でした。

  • B!