空港牧場の見学が終わったのが14時40分。
次は16時見学予定の追分ファームリリーバレーへ向かうことに。
ディープインパクト牝馬オリジナルスピンⅡの16の見学です。
このあたりは道も広く、車通りも少ないので、
空港牧場から追分ファームリリーバレーはスムーズに行けば
20分くらいで着いてしまいそうでした(笑
仕方なく時間を潰さねばということになりましたが、
途中で見かけた安平町のカマンベールチーズのお店で、
コロッケとアイスクリームを食べて、
さらに道に迷っていたらちょうどいい時間に(笑
16時前に追分ファームリリーバレーに到着。
もう夕暮れという感じの景色です。
ちょうどペルシアンナイトがマイルCSを勝った直後だったので、
事務所には胡蝶蘭がたくさん届いていました(笑
こちらでも先導するスタッフさんの車に自分の車で付いていくスタイル。
追分Fリリーバレーには4つ厩舎があって、
T1, 2が牝馬厩舎。T3, 4が牡馬の厩舎だとか。
この馬はT2厩舎でした。
現在460キロ。
と聞いたはずなんですが、公式HPでの近況だと442キロでした。
でも、その前に見たヴァイスハイトの16も460キロで、
それに比べて小さくは見えず、それ以上はありそうな見た目でした。
周回と坂路で24秒~20秒切るくらいで進めています。
来たのも遅かったのでこの仔なりに順調に来ています。
まず目についたのはお腹回りのモサモサの冬毛でした(笑
- 冬毛がすごいですね(笑
「もともと来た時も結構モサモサで・・・(笑
早来ファームから来た時から結構長かったので。
それが抜けて、乗り出して良くなっている感じです」
- 5月生まれですけど大きいですよね
「フレームがでかいですね。
でもバカでかくはならないと思います」
- 性格もおとなしそうですね
「基本的にはおとなしいですが、
なにかあったらテンションが上がるという面はあります。
訳の分からないところで、これビビらないのに、これビビるんだなぁとか。
ちょっと掴み所がないところはあります」
- 成長は早いよりは遅めという感じですか?
「全体的にトモも緩いところがあって、
そんなに早いタイプではないかなという感じはしますね。
やっていってしっかりしてきたらどんどん上げていくんですけど。
まだ乗り始めたばかりですが、成長を見ながら上げていくことになります」
- 緩いというのは具体的には・・?
「坂路とかで乗ってたら、一定で走る馬はトモがグッと入ってくるんですけど、
ちょっとハミを支えてあげないと、ちょっとずつ遅れてくるというか、
しっかり"とらえられてないな"という感覚があります。
推進が甘くなるというか」
緩いという言葉のイメージは持ってましたが、
こういう時は知ったかせずに素直に聞くのがいいですね。
なるほどなるほどと。
「踏み込みが安定してきて、1000mしっかり上がれるようになってきたら、
次のステージに上がっていけるかなという感じです。
そのあたりは馬のリアクションを見て進めていきます」
- こちらでは早い組で17秒台くらいを出している馬もいますか?
「出てる馬は出てますが、出ている厩舎でもそれくらいですね」
「どの馬も15-15くらいになってきたら負荷がかかってくるので、
17秒くらいのところでしっかり乗り込んで。
そこからもうひとつってところの見極めが大事だと思います」
- ディープ牝馬って感じはありますか?
「今のところはどちらかといえばパワー系、パワフルな感じ。
ただ緩さがあるので、これがしっかりしてきたらまた変わってくるかも。
ディープにしては首差しも太くて、ディープの牝馬にしてはガチっとしている。
上のアクセラレートもガチっとした感じなんですけど、
母方が出ているのかなという感じがします」
この馬は特に胸前あたりがガチっとしていて、
実馬を見た印象は確かにパワフルという感じでした。
「何頭かオリジナルスピンⅡの仔を見ていますけど。
結構どの仔もガチッとした仔が多くて、
女の子のレヴアップスピンは華奢でタイプは違いますけど。
どちらかと言えばお兄ちゃん(アクセラレート)に似ている」
「だからと言ってダートってこともないですね。
そのあたりはディープなので」
- 馬体のバランスがよく見えますね
「馬体のバランスもいいですね。首差しもしっかりしていて、
まだ上も高いので成長してくると思います」
- 母の産駒は故障で苦労しているイメージがありますが
「なんとも言えないですけど、堅実には走っている感じですね。
脚元など今のところ気になるところはないですね」
- (話している間中) 今もすごくおとなしいですね
「普段も、乗っていても基本的にはおとなしいです。
なにをするかわからないところはありますけど」
1日目に見た3頭はみんなおとなしくて大人びてました。
でも、このオリジナルスピンⅡの16はやっぱり牝馬ぽい顔つきに見えて、
目もくりくりした感じで可愛かったです(笑
最後に案内してくれた事務所のスタッフさんとこの馬について話をしていて、
ふと思ったことを聞いてみました。
- この馬はなぜキャロットで募集されたんですか?
「キャロットは募集が遅いので。
社台・サンデーは6月なので、その時点で成長が早かった馬はそちらに行くんですけど。
まだ募集をかけるには幼すぎる、という面もあります。
また代表の判断というのもありますし、
悪い馬だからというのは一切ないですよ」
「この馬は違いますけど、
たまたまケガをしていて写真が撮れないという場合に、
社台・サンデーを諦めるというのもあります」
なるほど。
まぁとにかく代表の判断ということってことですね。
さらに話は続いて・・
「この仔はレヴアップよりも身体あって、フレームもすごいあるので。
今これくらいしっかりしてるのはいいと思います」
「最近はキレないディープでも強い馬がいるので、
エリザベスに出た(追分育成の) ジュールポレールとかもキレるタイプではないが、
馬格は結構あって、そういう馬でも走る馬が出てきているので。
今のところはそのようなイメージですが、
踏み込みがしっかりしてきて加速、瞬発力も出てくると」
- キャロットでいうとマリアライトみたいな?
「あー!そういう感じです」
と、自分の中でのイメージがマリアライトしか浮かばなかったので…
でもそれそれーみたいな反応をいただきました(笑
いや、まだまだこれから大きく成長して変わってきそうな馬ということですし、
順調にこの馬のペースで進めていってもらいたいです。
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