屈腱炎からの復帰を目指していたクルミナルですが、
20日、引退が決定したことが公式ホームページで発表されました。
4/20 引退 |
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「この中間に定期のエコー検査を行いましたが、前回の検査と比較しても傷めている屈腱に目立った回復は見られませんでした。また、見た目にも腫れが残り、 触診すると軽くではあるものの痛みを呈する状況です。これまでの経緯、そして現状を踏まえると最低でも年内一杯の休養は必須になるでしょうし、そのあとの 復帰に向けた乗り込みで再度脚元に不安を見せる可能性は非常に高いことが予想されます。時間の経過とともに回復を見せてくれているのであれば、待つ、という選択肢も見出せるかもしれませんが、時間をかけてケアをしてきた割に良化が見られないという観点から、再度競馬場に送り出すのは非常に厳しいと言わざるを得ません」(空港担当者) 「昨年の春は桜花賞、オークスと非常に悔しい思いをしてきましたし、秋は必ず巻き返すという気持ちだったのですが、これからというところで脚元に不安を発症。会員の皆様には申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。なんとか復帰させたい、もう一度この馬の素晴らしい走りをお見せしたいと考えてきましたが、思っていたように回復してこないとのことで、残念ながらここで現役続行を断念することになりました。この馬のために手を尽くしていただいた牧場の皆様、そして復帰を待っていただいた会員の皆様に、改めて感謝申し上げます」(須貝師) 早くから素質の高さを示し、桜花賞2着、オークス3着と素晴らしい走りを見せてきた本馬ですが、ここまで入念なケアを行いつつも回復がスローで、あまり良化が見られない現状です。傑出した能力があるだけに、復帰を待ったとしても再度同じ箇所に負担がかかってしまう可能性は否定できませんし、何かあってからでは悔やんでも悔やみきれません。このような状況を鑑み、須貝尚介調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、近日中に競走馬登録を抹消することになりました。会員の皆様には誠に残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されています会員の方へは後日書面をもってご案内いたします。 |
屈腱炎発症後、思うような回復が見られず、
今回のエコー検査で現役続行か否か判断が下されるだろうと予想されていましたが、
ここで現役続行を断念、現役を引退という決断になってしまいました。
もう一度、クルミナルの走りをターフで見たいと願ってましたが、
それが叶わなくなり残念です。
2歳の秋に入厩を果たすも、
ゲート試験を受けられないほど気性の危うさを出してしまい、
再度入厩となったのが12月。
年末にようやくゲート試験に合格したときは、
オークスに間に合ってくれればという気持ちでした。
で、このブログを始めようと思ったのが、
クルミナルがデビューを迎えそうになった1月に入ってから。
単純にオークスまで行くだろうなという期待があったので、
今のうちに作らなければ、と重い腰を上げました(笑
1月25日にようやくデビューを果たすと、素晴らしい瞬発力を発揮して快勝。
http://saipan.publog.jp/tag/新馬戦
そこからわずか13日でエルフィンSで連勝を決め、クラシックへ名乗りを挙げる。
http://saipan.publog.jp/tag/エルフィンS
3月のチューリップ賞では、1番人気に推されるも、雨馬場に泣きまさかの11着。
http://saipan.publog.jp/tag/チューリップ賞
世間では伏兵扱いとなった桜花賞では、その評価を覆す走りを見せて、2着。
http://saipan.publog.jp/tag/桜花賞
桜花賞の雪辱に燃えたオークスでは、17番枠から積極的な競馬を見せるも、
ミッキークイーン、ルージュバックからわずかに遅れて3着。
http://saipan.publog.jp/tag/オークス
これがわずか4か月の出来事かと思うと、
本当に濃い4か月だったと思いますし、
出資者として桜花賞、オークスに出走することを期待して出資していたので、
勝つことはできませんでしたが、本当にいい思いをさせてもらいました。
オークスで1度だけ現地観戦できたこともよかったです。
そして秋、秋華賞の舞台は、クルミナルのための舞台だと思ってました。
しかし、ローズSに向けて北海道から移動直前に右前脚の屈腱炎が判明。
そこから約9か月。引退ということになってしまいました。
クルミナル引退の報は、各スポーツ紙も報じていました。
今後は、ノーザンファームで繁殖牝馬入りということで、まぁ当然というかよかったです。
スポーツ紙の須貝調教師のコメントは、公式とはまた別のコメントで、
「若く、体格に恵まれているので必ずいい仔を出してくれる」
「できることなら産駒を手掛けたいし、惜しくも手が届かなかったG1のタイトルを目指したい」
というものでした。
こちらとしても熱くなるコメントで、
是非クルミナル産駒を手掛けてもらいたいなと思います。
わずか5戦での現役引退は本当に残念ですが、
繁殖牝馬として、未来が繋がるのはホッとしましたし、
いい仔をたくさん産んでもらって、
その産駒たちに、クルミナルに見た夢の続きを見せてもらえると願ってます。